前回のブログ、【オンラインでインタビュー】CbyEDTECH 5周年を迎えた今を探るの続きとして、今回は山本代表にCbyEDTECHの根本にあるものをお話いただきました。
ーーQ.独立から10年とありますが、独立前はどのような仕事をしていましたか?
大学で教員免許を取得した後、塾・予備校を運営する民間企業に就職しました。
1クラス30名〜40名ほどの、大規模の集団指導の進学塾でした。
授業を行う講師にはじまり、校舎責任者、エリアマネージャーなど、塾運営の様々なことを経験しました。
小学生から高校生まで、あらゆる受験ノウハウに対する学びは大きかったですね。
その後の転職し個別指導を経験し、学力レベルの高いお子さんから、勉強が苦手でやりたくないと投げ出してしまいそうになるお子さんまで、あらゆるタイプのお子さんの指導の経験を積み上げていきました。
このとき、FC校の管理などマネージメントも含め、塾運営に関すること全てを網羅したと言えます。
ーーQ.独立のきっかけを教えてください。
2011年の東日本大震災です。
地元・岩手が被災地となりました。
家族や親族、友人たちの生死を目の当たりにし、自分の人生について考えるきっかけになり、やりたいことをやりたいようにやってみよう!と決意し独立しました。
まずは、OFFICE CbyEという名で事業を立ち上げ、学習教材をつくったり、通信教育のようなサービスを考えていました。
震災の時、ライフラインがなかなか復旧しない中、インターネット環境はいち早く復旧したんです。
その時に、「ネットが繋がっていれば、人と繋がれる。人と繋がれば希望が持てる。」と実感しました。
そこで、「自分のやってきた教育を使って何かしたい!」と考えたのが始まりです。
ーーQ.OFFICE CbyEは、当初学習塾ではなかったのですね?
はい。あくまで通信教育を…と思っていました。
ところがたまたま近所で過去に教えた生徒の親御さんに再会し、
「下の子が受験なんだけど、見てもらえない?」
という相談があり、「まぁ、お一人くらいなら…」とお受けしたのが塾の始まりです。
その後は、口コミであれよあれよというまに、生徒が増えていきました。
ーーQ.個別指導の学習塾から、オンライン塾に変わった経緯を教えてください。
予てから、「どのような環境にあっても、子どもたちが平等に学べる場」として通信教育を考えていたので、スクーリングの個別指導塾をやりながら、地域の生徒数名を、並行してオンラインで指導していました。
オンラインであれば、いつでもどこからでも授業することができることに魅力とメリットを感じました。
独立からちょうど5年を迎えたのを機に、OFFICE CbyEを法人化し、全国のお子さんを対象としる完全なオンライン塾の運営に移行したという経緯です。
ーーQ.これからのCbyEDTECHはどのように進化していきますか?
究極の教育を求めていきます!
究極の教育とは「大谷翔平」選手のような存在であると思っています。
彼は直接何かを与えたり、子どもたちに働きかけたりすることはなく、ただ
自分が好きな野球を一生懸命やることで、世界中の子どもたちを奮起させていますよね。
これまでの日本の教育は、おんぶにだっこ、手鳥足取り、のように、子どもたちが望んでいようがいまいが、とにかく世間や社会がよしとするものを一方的に与えるようなものでした。
でもそれはただのおせっかいで、子どもたち自ら心震わせ、行動を起こしてこそ得られるのが本当の学びだと、この10年で強く思うようになりました。
私たちも自分たちが好きなことに夢中になって輝くことで、子どもたちに本当の意味で影響力を持つようになり、それこそが良い教育サービスであると思っています。
ですから私は新しいスタッフを迎え入れるとき、必ず
“スポーツでも音楽でも、趣味でもなんでもいいから、「自分にはコレがある!」と夢中になれるものを持ち、みなさん自身がぜひ子どもたちの前で輝いた魅力ある大人でいてください。”
とお願いしています。
その一環として、自社としても、子どもたちの目に輝いた企業に映るよう、毎年新たな挑戦をし続けています。
昨年は荒廃農地をお借りし、野菜を育て販売を始めました。その野菜をメニューに使い、飲食店も始めました。
今後は子どもたちにも農業やその販売を経験をしてもらいたいですね。
「どうやったら虫に食べられずに上手に野菜を育てられる?」と試行錯誤を繰り返したり、そこで育った野菜を「1万円の売り上げを出したいけどどうする?」とみんなで話し合いながら売る。そんな生きた学びを経験もしてもらいたいです。
ーーQ.これから受験を考えていらっしゃる保護者の方へ、メッセージがあればお聞かせください。
教育は、たくさんの人が子どもたちに関わることだと思っています。
同じ環境で育ってきてもまるで違うように、影響の受け方も、響き方も子どもによって全く違います。
だからこそ、いろんな人が子どもたちの成長に携わるのが大切なんです。
子どもの勉強や受験を、「親がなんとかしなくては」ではなく、一緒に子どもたちの成功も失敗も見守って、子どが望んだときに、そっと手を差し伸べられる存在でありたいと思っています。
私たちの活動や理念を知ってもらって、共感いただけるようでしたら、チームとして一緒に子どもたちをサポートしていただきたいですね。
教育のスペシャリストに受験をしっかりサポートしてもらえるだけでなく、受験を通して、子ども達が大きく成長できる場だという印象を強く受けました。
子ども達の成功も失敗も一緒に見守ってくれる存在であることが、とても心強いですね。
「大人になるって素敵」と思ってもらえるように、先生自身が輝き、子どもたちの夢となる。
そんなCbyEDTCHの活動が、今後も楽しみです。