これまで、全国で公立中高一貫校を取り入れていなかったのは、たったの6県。
富山県、岐阜県、愛知県、三重県、鳥取県、島根県です。
この中で、ついに愛知県が2025年度(令和7年度)に中高一貫教育制度の導入を決定しました。
具体的には、
・明和高等学校
・津島高等学校
・半田高等学校
・刈谷高等学校
において、併設する中学校に2学級ずつ導入され、2025年(令和7年)4月に中学1年生になるお子さんが、受験対象になります。
今回は、名古屋市明和高校附属中について、深掘りしてみましょう。
愛知県に限らず、尾張・三河、東海地域は、東海・滝・海陽学園、南山・淑徳・椙山といった名門私立や、愛教大附属や名大附属といった国立といった名門どころがいくつも存在し、中学受験熱の高いエリアですが、公立中高一貫校参入により、これからの受験(受検)事情が変わっていくもしれません。
明和高校は、名古屋市の公立高校で、旭丘に次ぐトップ高の1つです。
受験倍率は2倍こそいきませんが、1.7倍と公立高校受験では高いほうで人気です。
そんな明和高校に附属中学が開設されるわけですから、名古屋市民の期待は大きいのはないでしょうか。
附属中学は、普通科と音楽科の2学科が導入を予定されています。
普通科は2学級つくられ、1クラス40名程度が想定されています。
一方音楽科は、5~10名程度の少人数募集であることは明らかで、倍率が高まることが予想されます。
中学校から高校卒業まで、6年間の一貫教育を受けることができ、また、高校からも入学してくる生徒もいる。
というのが、併設型の特徴です。
明和高校では探究学習として、グローバル社会で活躍する科学技術系人材の育成を目指して、さまざまな教育活動が行われています。
2011年から、スーパーサイエンスハイスクール(以下、SSH)の指定を受けている明和高校。
SSHとは、文部科学省が理科・数学教育を重点的に行う高校を指定し、各学校の研究開発や実践活動を支援する制度です。
大学や企業と連携して、中学校から幅広く探究学習ができるということは、実生活や実社会に直に結び付く、実用的な知識や経験が得られ、子どもの未来を生き抜く力の助けになることでしょう。
また、音楽科は中学から専門的に音楽を学べます。
なんと、全国初の公立中高一貫校での音楽科でもあるのです。
現時点で明らかにされている選考方法は、以下の通りです。
■適性検査
■面接
■調査書
愛知県公式HP参照
他県の公立中高一貫校受検と内容はほぼ同様ですが、適性検査や面接の配点や、調査書の評価基準などを注視したいところです。
また、2023年に適性検査のサンプル問題が公表予定なので、要チェックです。
調査書は参考資料程度で、点数化はされないそうですが、合否判定にどのように影響があるかが曖昧である以上、小学校での学習定着やその積極性は、意識的に磨いておきましょう。
いずれにせよ、2023年3月時点では、愛知県として段階的な検討会を踏んでいるため、詳細は未定なことが多く、入学を検討している方は、今後の経緯や予定される説明会の日程等を確認していく必要があります。
受けたい学校の出題傾向を探ることは、とても重要なことです。
なぜなら、受験までの限られた時間を効率よく、本当に必要な勉強に時間を割けるからです。
愛知県の明和高校附属中を含む、併設型中高一貫校への適性検査では、新設につき、当然ですが過去問は存在しません。
だからこそ、2023年度に公開される適性検査のサンプルをしっかりと確認して、入試に向けてどんな準備をしたらいいかを考えましょう。
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