府立水都国際中学は、全国初の公設民営中高一貫校として2019年4月に開校しました。
大阪メトロニュートラム、ポートタウン東駅を最寄りとし、大阪市住之江区にある、人工島の静かな住宅地に位置します。
今回は本校の特徴や受験概要について詳しく見ていきましょう。
■水都国際中学校の特色
水都国際中は、教育やスポーツ・野外活動など幅広く手掛ける大阪YMCAが運営しています。
外国人教員は海外のインターナショナルスクールでの指導歴があり、全教職員の約3割がネイティブ教員。
日本人教員もIB指導経験や指導資格を前提とした採用を行なっています。
高校2年生4月よりIBコース開始、高校3年生11月に実施の試験で規定の点数を取得すればフルディプロマが得られ海外の大学への道も広く開かれます。
公設民営の最大のメリットは、授業料等の規定は公立学校と同様、教育は特色あふれる学習が可能となること。
21世紀型スキルを身につける3つの教育の柱として、英語教育・国際理解教育・課題探求型授業を掲げています。
⒈英語教育の特徴
学年・コースにより異なりますが、数学・英語・理科・国際理解の授業は原則英語で行います。
ただし、いきなり100%英語というわけではありません。
英語指導専門教員のサポートにより、日本語での授業内容の理解や授業内外でも英語力を伸ばせる環境があり安心です。
⒉国際理解教育の特徴
YMCAの世界120の国と地域に広がるネットワークを活かし、海外研修や国際交流を実施。
国内外の大学とも積極的に連携し自国の文化や伝統に根ざしつつ、多教科でのSDGsを通した学びを展開しています。
⒊課題探求型授業
「自ら学び自ら考える力」「主体的・対話的で深い学び」を実践。
またIBへの繋がりや、1人1台端末を活用し多様な学習方法が実現できます。
国内外に目を向け、伝統や文化、経済発展、地域活性化に関心を持ち、多様な人と協力し合える生徒像を目指しています。
高校ではIB・文系・理系の3コースに分かれます。
本校ではIBコース=特進コースというわけではなく、どのコースに進んでもハイレベルかつ自分に合った学習ができることも特徴的です。
学校説明会は7月・10月・11月の年3回、オープンスクールは8月に実施予定です。
いずれも小学3〜6年生が参加対象、事前申込制のため興味があるご家庭はスケジュールをチェックしておきましょう。
■水都国際中学校の受検概要
通学区域は大阪府内全域で、募集定員は80名。
適性検査Ⅰ(国語・英語的問題)
適性検査Ⅱ(算数的問題)
適性検査Ⅲ(論理的思考力)と構成され、作文はありません。
総合点の高い順位で合否が決まり、倍率は4倍程度です。
本校は設立されてから歴史が浅く、実施から数年で適性検査の内容が変わっていることからも、今後も出題傾向に注目が必要となるでしょう。
大阪万博を目前に、インバウンドの影響を大きく受ける大阪で、英語の学びに力を入れたいと考えるお子さんには、特におすすめの一貫校です。
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【関連サイト】
【オンラインで大阪府立・大阪市立中高一貫校受検対策】今、大阪の公立中高一貫校・中学受験(受検)が熱い!ー後編 咲くやこの花中・水都国際中の特色
【オンラインで大阪府立・大阪市立中高一貫校受検対策】今、大阪の公立中高一貫校・中学受験(受検)が熱い!ー前編 大阪府立市立中学受検の魅力と富田林中学校の特色
【参考サイト】
大阪府立水都国際中学校・高等学校