【オンラインで公立中高一貫校対策】宮城県仙台二華中・古川黎明中学校に合格したいあなたへ

宮城県には3つの公立中高一貫校が存在し、近年下火気味ではありますが、激戦区と呼べるのは間違いありません。

 

地方中枢都市、仙台には、県立・仙台二華中学校市立・仙台青陵中等教育学校。県北部・大崎市には、古川黎明中学校

 

今回は、仙台二華中・古川黎明中の受験(適性検査)に特化した内容を説明していきます。

両校は県立のため、適性検査(入試問題)の一部が同じです。青陵中は市立のため、問題が別になります。

 

数年前、仙台二華中学校の学校説明会に参加した折、仙台駅南の駅近立地と、学校施設の立派さと品の良さからは、好印象を受けました。説明を聞いても、そのカリキュラムや教育方針も大変魅力的でありました。

元々、宮城県立第2女子高等学校であったのが、平成13年に宮城県教育委員会によって発表された「県立高等学校将来構想」により、2010年度に共学化され中高一貫校として生まれ変わりました。

 

開校初年度の出願倍率、なんと約15倍!希に見る人気っぷり、とんでもないですよね。あまりの人気さに募集定員を増やしたこと、進む少子化の影響から、現在は4~5倍。古川黎明中は2~3倍といったところです。

 

 

さて、本題です。

この2校の適性検査問題について分析し、その攻略方法について触れていきます。

総合問題Ⅰは県共通。Ⅱと作文は、それぞれの学校により問題が異なります。

 

まず総合問題Ⅰについて。

主だって、理科・社会・算数の知識を問う問題で構成されています。

難易度はそれほど高くありませんが、一部全く解けないというほどではないものの、小学校の教科書レベルを超え、中学レベルで身につけておいた方が良い問題が見受けられます。

 

 

加えて、問題の出題の仕方で多少不親切に思うものがあります。

問題解釈の上で、文系寄りのお子さん(国語が得意なお子さん)らが深読みや解釈の勘違いをしてしまうのではないか?と心配に思うものがあります。

例えば、2018年度・大問3の⑵の問題。

「タタミ」をテーマにした対話文から展開される問題で、1枚の長方形のタタミを縦・横の辺と平行な直線で7回切ると、最大でいくつの部分に切り分けられるか?という問題なのですが、それを解くために、図8が与えられます。

 

 

そこで思うのが、

これ、要る????

ということ。

あって困るものではないのです。よかれと思って提示されるこの図ですが、実はなくても考えられる問題なので、かえって紛らわしいのです。真面目な子ほど、この図8のようなやり方でしか切ってはいけないのでは?と深読みして、時間がかかりすぎたり、解釈違いを起こすのです。

 

他の問題でもそうですが、問題の文章も資料や図も情報量が多いのが特徴の適性検査では、いかにシンプルに解釈して解けるかがポイントとなります!

 

 

次に、総合問題Ⅱ・作文について。

これは学校によって問題が異なるため、別でポイントを説明します。

 

【仙台二華中】

ベースに基礎レベルの問題があった上で、時間を要する算数の問題で難易度を上げている印象。算数の問題はシンプルではなく、あえて対話文から発展する問題が多く、理科との融合で構成されています。

実用的な場面から、算数や理科の考え方を応用して解けるかがポイント。

社会では、地域性を絡めた問題が多いです。漁業や農業といった、宮城県の特産物や特質を生かした問題が目立つので、一般的な知識より、宮城県の収穫量の多いものなど、地元の知識を身につけておきたいところです。

 

作文では、「温故知新」というようなテーマが傾向としてあります。伝統に触れたり、またはこれからの時代の先にあるような話題に触れたり、それらを条件に従って書けるかどうかです。

他県の作文問題と比較しても、さほど難しいものではありません。逆に言えば、作文では差がつきにくいので、適性検査(総合問題)で学力としていかに点が取れるかの方が大事であると見込みます。

 

【古川黎明中】

算数の問題が多く占めます。理科であっても、計算が絡むものが目立ちます。ですから、算数は得意にしておくべきでしょう。特に、場合の数・確率、規則性に関する問題は重要です。苦手な子が多いですが、割引きや濃度を求めるパーセント絡みの問題は、しっかりクリアしておくべきです。

その他、教科問わず、記述力として必要要素で簡潔に文をまとめる書く力を身につけておく必要があります。

 

作文は、日常のよくありがちな場面をもとにするテーマをもとに書くので、書きやすいはずです。その分、抽象的になりがちで、400~500文字も書いていると、問われているテーマと最終的にずれてしまうことがあるので、起承転結という文章構成を書く力をしっかり身につけておきたいです。

 

 

全体を通して言えることは、問題レベルが基礎から応用までバランスが良く、とりわけ唸るほど難しい問題はないので、点数差が開きにくく、1点が命取りになるような受験になるはずです。

応用力よりも基礎力をしっかり身につけ、難問奇問の問題数をこなすより、標準レベルの問題を書いて説明できるような演習の仕方をすると良いでしょう。

時事が絡む問題も見られるので、家庭で話題のニュースなどに触れて会話しておくことも役立つでしょう。

 

 

仙台には、学力レベルの高い高校が多くあります。トップ高校らの大学進学実績も良いです。ですから中学で受験せずに、中学卒業時に高校受験から公立高校へ進学するのも悪くありません。

けれど、地方の公立中高校は部活動も盛ん。中高一貫校の良さは、中・高校生が一緒にクラブ活動をすることで、中学生のレベルが上がるという点もあります。

文武両道のその環境が揃っているのは、やはりこの公立中高一貫校には敵わないはずです。

7月には学校説明会も開かれます。是非足を運んで、公立中高一貫校受験を検討してみてください!

CbyEDTECHのTEKIKENコース担当者は、全国の公立中高一貫校受験をするお子さんたちの適性検査から面接・作文まで、トータル的に7年に渡り指導して参りました。

 

 

志望校に最適なプログラムをご提案し、ご家庭での日々の受験勉強が円滑に進むよう、オンラインで毎日(原則平日)サポートしております。

宮城県・仙台二華中学校・古川黎明中学校の受験のことでお困りのことがございましたら、是非お気軽にご相談くださいませ。

TEKIKEN―公立中高一貫校適性検査

【参考】

仙台二華中▼

https://nika.myswan.ed.jp/bbses/bbs_articles/view/121/6804c3a9fce45a883337db2e94a58fdc?frame_id=161

古川黎明中▼

https://freimei-j.myswan.ed.jp/setumeikai