2020年2月3日に行われた、都立中高一貫校入試。
すでに合否は出され、合格者たちはそれぞれの入学式の日を待つだけ…という状況。
「コロナの影響で、入学式もできるのかどうか…」
と、弊社の会員様の中でも、不安な声をあげていらっしゃる方々がいらっしゃいます。
せっかく合格をつかみ取った中学でも、このような社会混乱の中では、素直に華々しいスタートも切れずにいらっしゃるかもしれませんね。
こんな大変な時代だからこそ、教育はとても大事!
子どもたちが自分のこととして、そして日本だけでなく世界の問題として、学びを通してさまざまなことを深く考え、そして身に着けた知識や知恵を、おとなになったとき社会に反映し、こうした問題を解決していける未来を築きたいものです。
さて、今回の本題は、都立両国高等学校附属中学校の、令和2年度適性検査Ⅲからうかがえる出題傾向について。
例年6~7倍という高倍率で、都立屈指の人気中学・両国高等学校附属中。
できるだけ早くその出題の特徴や傾向をおさえ、対策していきたいとお考えの方も多いはず!ぜひ参考になさってください。
(※適性検査Ⅰ・適性検査Ⅱの問題は、著作権等の事情から、まだ公開されておりませんため、今回は適性検査Ⅲに限ってお話させていただきます。)
都立両国高等学校附属中学校の適性検査Ⅲは、大問1…小問3、大問2…小問2の、計5問から構成される、制限時間30分のコンパクトな適性検査。
実際の問題はこちらから…
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他の適性検査同様、対話文ベースで各問題が展開されます。
大問1は、主に理科(天体)をテーマにした対話から、
⑴は、算数の速さを応用する問題
⑵は、単位変換を利用した計算問題
⑶は、答えを導くにあたり、必要な条件(情報)が何であるか記述させる問題
大問2は、パズルゲームをする設定から、算数の対称な図形を応用し、⑴⑵ともに、ルールに従って作図させていく問題。
全体を通して、バランスの良い適性検査問題、といった感想。
対話テーマやその設定は、理数寄りではあるものの、記述問題を含みますし、複雑さはなく、与えられる情報量もさほど多くはないので、受験生たちには比較的解きやすい印象を持つはずです。
その分、正解率が高いと思われますので、1問1問が正解できないと命取りになりえます。
特別な適性検査対策を行うというよりは、一般的な中堅私立中学対策用の問題集が解けるくらいの、基礎から標準問題をこなしておけば、十分に対応できるはずです。
ただ、中には大問2において、時間配分がうまくいかない受験生がいるかもしれません。
対話文からの情報の拾い上げ・ゲーム内で与えられるルールの応用、この2点をできるだけ早く正確に行えることが必須。
普段から、何か取扱説明書などを読んで物を作ったり、クロスパズルのように、文字で書かれたヒントをもとにパズルを埋めていくようなことに慣れている受験生は、こうした問題でも頭の反射神経が生かされるのではないかと思います。
都立中高一貫校や、他地域の公立中高一貫校の適性検査は、知識の暗記により対応できる問題ではなく、知識の応用や実践を問う問題がほとんどです。
覚えてため込む知識ではなく、使える知識として、生かせるものにしていくことは、どの中学を受けるにしても欠かせない心がけであるといえるでしょう。
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【引用サイト】
・都立両国高等学校附属中学校HP
http://www.ryogoku-fuzoku-c.metro.tokyo.jp/site/zen/page_0000000_00681.html
・東京都教育委員会
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/secondary_school/past/index.html
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