【オンライン学習のすゝめ】受験生がG.Wにすべき3つのことー高校受験編

G.W明けまでとされている学校休校措置…

おそらく、また延期になることでしょう。

 

家族旅行に出かけたり、帰省したり、部活の合宿をしたりと、例年であれば楽しみで仕方のないG.Wではありますが、今年は、子どもたちもどこかへ出かけたりせずに、自宅で過ごすしかなさそうです。

 

 

「さぁ!こんなときだからこそ、受験生にとってはかなりラッキー‼」

と思うのは、わたしだけでしょうか。

 

弊社会員の生徒たちの中には、普段、所属している運動活がハードで、その練習に多くの時間が割かれ、帰宅した後も身体かクタクタで、眠くなって何もできない…という子たちが何人かいます。

その生徒たちが、学校も部活もなく、ただ家に居続けることができるという幸運!

 

また、これまでの過去の勉強に躓きがあり、履修が進む度にわからないことが増える一方で、どうにも追い付かなくなってしまった生徒たち。

彼ら彼女らにとっても、学校の学びがストップしていることは、ラッキー!

 

そう。ピンチはチャンス!という言葉は、まさにこれら生徒たちのためにあるようなもの。

コロナの収束後、生徒たちの受験が良い方向に転機するよう、この休校期間を大いに活用して、受験への学習体制を整えていきましょう!

 

 

今回は、どこへもいけない退屈なG.Wを、飛躍を遂げる劇的なものとするために、2021年度に高校受験を控えた新中学3年生向けに、何をすべきか3つのポイントからアドバイスしたいと思います。

 

その1.早起きをしなさい!

アドバイスを受け取る受験生自身やその親御さんのために、わかりやすくシンプルに伝えるために「早起きをしなさい!」と書きましたが、わたしが訴えたい本質は早起きではありません。

 

脳が1日で最も活発に活動する時間帯は、起床から4時間と言われています。

最初の2時間で集中力が高まり、その後の2時間は充実した状態が保たれるのだそう。

その受験生が、何時に起床しているかによっても、その4時間という時間帯は異なりますが、ふだん学校に行くことを思えば、6~7時には起床するのが一般的でしょうから、起床から10~11時くらいが、勉強するにあたり、脳の活用の仕方として理想的です。

百歩譲って8時起床であれば、12時(午前中いっぱい)が脳が理想的な状態と言えますね。

 

ですから、学校が無いから…と言って、9時10時まで寝ているのではなく、効率的な勉強につながるよう、脳の特質をよく理解し、床から4時間にあたり午前中を大いに生かすために、どんなに遅くとも朝8時には起床できるようにしましょう。

 

ちなみに、その4時間でも、最初の2時間を復習に充て、次の2時間を新しいことへの理解に充てると良いそうです。

 

 

その2.YouTubeを観なさい!

「YouTubeばっかりみるな!」

親だったら誰でも言いたくなりますね。

 

でもね、親御さんの常識を変えないと、子どもの学びもうまくいきませんよ。

 

我々大人が、日常で必要に迫られ、何か物事を知りたくなれば、大抵のことはGoogleやYahooなどで検索しますよね。

携帯やスマホなんて便利なものが無かった一昔前は、もちろん調べものと言えば辞書や図鑑、書籍だったでしょう。

インターネットが普及し出し、ネット検索ができるようになり始めたときだって、その時の大人たちに「ネットなんてあてにしないで…」などと言われませんでしたか?

 

今の子どもたちも、同じことが言えます。

現代の子どもたち(主に10~20代)は、何か調べたいことがあれば、その媒体としてSNSとYouTubeを使います。

もう少し具体的に言えば、10代のYouTube利用者は93.5%というデータさえあります。

もはや、YouTubeを観るなというほうが酷なことなのです。

 

YouTubeを観たことがある方なら誰でもわかることですが、ある一つの動画を見ると、AIが関連動画を自動検出し、その視聴者へ「あなたへのおすすめ」として一覧としてアップし、紹介してくれます。

ですから視聴者は、自分の関心の高い分野の動画を、自らが求めずして次々と得ることができるのです。

 

 

子どもたちがYouTubeを制限なく見続ける理由は、ここにあります。

 

YouTubeを見続ける子どもたちに見るのをやめさせる行為は、試合中の八村塁選手に、ダンクするなと言っているようなもの。

つまり、子どもたちにはもはや、見せない使わせないのではなく、それを大いに活用する方法を示してあげるべきなのです。

 

もちろん、YouTube動画がすべて子どもたちにとってためになるものというわけではありません。

ですから、「これがいいよ!」と勉強に役立つ動画を提示してあげる必要はあります。

ただ単に面白おかしな動画であればいいですが、教えている内容が素晴らしい、またはテストに出やすいところなど、的を得ている勉強動画の良し悪しを、子どもたちは自ら判断することはできません。

 

 

例えば、わたしは次のようなYouTubeチャンネルを生徒たちには推奨しています。

 

★『あいうえおフォニックス』英語発音(チャンネル登録者数 14.3万人)

発音の基礎フォニックスが自然と身に付き、小中学生向け。英語のあいまいになりがちな部分をわかりやすく解説しています。

 

 

くまくま英語(チャンネル登録者数 8人)

解説口調はちょっとかたいが、説明例が豊富でわかりやすい。

 

チャンネル登録者数が多いものほど人気というわけなのですが、勉強動画で言えば、人気かどうかではなく、見た後に問題が解けるようになっているかが重要。

派手なパフォーマンスや、長々とした解説は不要で、とにかくポイントを簡潔に押さえ、子どもたちが持つ手元の問題集の問題が解けるようになっていくかがカギ!

CDやレコードのジャケ買い、ではありませんが、子どもたちは、派手に上手く編集されたオモシロイ動画を選んでしまいがちです。

YouTubeで、内容として評価できる動画を選別し、子どもたちに見せることができれば、それこそ自立学習を促進できますし、費用対効果の高い学習が実現できるのです。

 

 

その3.鉛筆を1ダース買いなさい!

例えば鉛筆1ダース、という意味です。

5冊を1セットでパッケージされたノートでもいい。

大事なことは、勉強にかけた労力が、目に見える形になれば良いのです。

 

1箱買った鉛筆を使って毎日削りながら勉強を続け、1本なくなり、2本なくなり…鉛筆を消耗した分だけ勉強した証になります。

ノートを1冊、2冊...と使用していくのも同じ。

 

勉強とは時間の消耗で、それがどのような積み上げとして成果につながったのかは、受験結果として合否が出るまで分かりません。

ですから、自分がどれだけ勉強に対し努力し労力をかけたのか、形として目に見えることが、バロメーターやモチベーションになるのです。

 

勉強全般における見える化は、とても大事なこと。

やらなければならない項目が、頭の中にぼんやりとあるだけでは、「また明日やればいいか!」「時間に余裕があるときにやろう」と、どんどん先延ばしになっていきます。

ですから弊社会員の生徒たちには、日々の学習内容はリスト化し、そのリストを上の項目から、かたっぱしにこなしてチェックをいれていくようにして、取り組み内容をしっかりと見える化しています。

 

 

目に見えないものほど曖昧で疑心暗鬼になりますし、見えるものほど自信と自分への信用になります。

 

 

受験生に向けたアドバイスにも関わらず、勉強そのものに直に関わる事柄ではないことを述べましたが、教育・受験業界に約16年身をおいた者として、受験とはそういうものだと断言します。

最後は、受験生たちが、何の勉強をしたか?ではなく、どのように自分をコントロールできたか!です。

 

本格的な受験勉強を始める地盤を、このG.Wにしっかりと築くつもりで、この3つのポイントを、是非実践してみてください。

きっと、あなたの来年3月のその結果が、大きく変わるはずです。

 

 

【参考・引用】

●ダイアモンドオンライン

https://diamond.jp/articles/-/122352

●総務省情報通信政策研究所 H30調査報告

https://www.soumu.go.jp/main_content/000564530.pdf

 

 

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