この数年、小学生向けのオンライン教材や学習システムなどのコンテンツが随分と増えましたね。
子どもたちのスマホやタブレットなど端末使用率が高まり、特に10代は、TVではなく、YouTubeやTikTokなどの動画視聴が主流になりました。
そういった時代背景もあり、インターネット上には、学習コンテンツやそれに準ずるものが溢れています。
小学生のお子さんをもつ親御さんたちも、どれがお子さんにふさわしいのか?どれが効果的であるのか?自分たちではなかなか判断できないでいるかもしれません。
一般的な進学塾は、小学生の場合、中学受験を意識しているため、対象学年を4年生とすることが多いと思います。
仮に小学3年生以下をあずかるにしても、そこでの指導は、教科・科目を掘り下げるような勉強ではなく、まだまだ落ち着きのない幼い子どもたちを退屈させないような、国語・算数を主体とすした、ゲーム性のあるものや思考力を鍛えるパズル的なものであり、自宅まで持ち帰り宿題にするには難しいものを扱っています。
それでも保護者の方々の立場としてしては、自宅でもやらせられる学習を望まずにはいられないはずです。
新型コロナウイルスの影響による学校休校措置から、子どもたちの自宅で過ごす時間が長くなったことも相まって、親御さんたちから、「こういうのやらせている(見せている)のだけれど、どうでしょうか?」と相談を受ける機会が増えました。
そこでよく感じるのが、大人から見た効果的に思う学習コンテンツと、実際子どもたちのためになるであろう学習コンテンツの相違です。
おそらくそれは、目の前のお子さんのことだけで必要不必要を分別しているからではないかと推測します。でもそれでは、せっかくやらせた取り組みも、学習効果を実感する前に、押し寄せた波が瞬時に引いていくように、あっという間に過ぎてしまうのです。
弊社が常に心掛けていることは、数か月先、数年先、これから先、どのような学びや学習環境がお子さんたちを待ち受けているのかを見据え、学習のカリキュラムの提案をすること。
数年して、親御さんたちから
「あのときアレをやらせてもらって、本当に良かったです!」
とおっしゃっていただけることが、我々が目指しているところです。
今回は、長引くコロナ自粛中、いくつかの観点から、ご家庭で過ごす小学生のお子さんに役立つYouTubeチャンネルをご紹介してみようと思います!
1)一人の時間を集中させられるおすすめYouTube
① 描く方法 子供のための色 – Japanese
「美術の成績が非常に悪くて、どうしていいか分からない」という中学生からの相談って、意外と多いんです。
小学生までは「絵は下手」「絵が苦手」で済んだ図工ですが、中学になると、美術は成績がつく科目の一つで、デッサンや絵画はその評価の一部になります。
描く力というのは、テストのためにどうこう対策を打つというものではなく、元々の素養といえるでしょう。けれど、絵画教室などに通わない限り、その描き方は誰も教えてはくれません。
小さいうちから、決して上手ではなくても、どう書けばいいのか、その方法をしっておくのと、そんな苦労もなくなりますね!
紙とペン色鉛筆などを用意して、動画に合わせ一緒に描いてみましょう!
② (haroharoさん)チャンネル47都道府犬
ほとんどの小学校では、4年生時に、全国47都道府県を暗記させられるのですが、そのタイミングで見るもよし、事前予習としてもよし!
各県の特産物や方言に楽しく触れることができます。
特に、近年の中学受験・高校受験の国語入試問題は、方言で展開される小説や物語文が採用されがちなので、こうした方言を知ることは、読解の抵抗感をなくすことにもつながります。
2)パパと子どもが「へ~」を共感!おすすめYouTube
③ あなたのライフをピカッと明るく! ブライトサイド
日常生活の中で役に立つ、トラブルへの対処法などの雑学を紹介したチャンネル。雑学と生きる知恵が身に付き、問題解決能力が高まる予感!
化学的な内容が多いですが、歴史やゴシップのようなジャンルもあり、大人も「へぇ~」と言いながら見られる動画のため、お子さんと親御さんと一緒に楽しめます。
④ JAMSTECチャンネル
JAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)が手掛ける、深海の不思議を紹介するチャンネル。
潜水艦しんかい6500が行っている深海探査の様子をみることができ、謎の巨大魚や見たことのない生物たちに、子どもたちは釘付けのはず。
社会で「農業」や「食」を学ぶため、海のものや水産業に絡む知識を持っていることは、きっと役立ちます。
3)家庭で実践できる体験型おすすめYouTube
⑤ ワクワクさんチャンネル【公式】
思わず「懐かしい!」と声が漏れる親御さんも多いはず!
そう、あのワクワクさんがYouTubeチャンネルを開設しました。
図工をしながら、集中力を鍛え、粘り強さを学びます。また、試行錯誤や工夫をする経験をすることができます。
コンピューター使用がまだ一般家庭にメジャーではない頃の、ある種のプログラミングを学ぶのと同じものだったのではないでしょうか。
特に今の時期だからこそ、作業時間を踏まえると長時間没頭することができる内容なので、こうした体験型スタイルはいいですね!
⑥ 非株式会社いつかやるチャンネル偉人飯
世界史、日本史、国際情勢、ニュース、軍事など、歴史にまつわる内容を、ハイテンションで紹介している動画で、見た目より内容は真面目です。
中でも「偉人飯」のコーナーでは、歴史上の偉人たちが愛した食べ物を実際に料理して再現しているのが面白い。男の子が好きそうですね。
6年生の社会は主に歴史を扱いますので、家庭科を交え、視聴して実際それを料理してみるというのも楽しそうです。
教育・学びの大前提として、何を選択し使用するかに、正解不正解はないと思います。なぜなら、子どもたちは一人ひとり違うからです。
誰かには合って誰かには合わない、というのが当たり前です。
ただ、そんな中でも、子どもたちのそれぞれの適性にあった学習コンテンツを使用することで、学習効率は上がるはずです。
また、コロナのこうした混乱に陥ってわかることですが、教育や学びを、学校や塾まかせになりっぱなしであると、実際それらが機能しなくなったとき、何もできずうろたえるだけになってしまいます。
各ご家庭が、自分たちで学びの在り方を考え、こうしたオンラインやインターネットの無料の学習コンテンツがありることを、もっと知って活用できたほうがいいと、実感するばかりです。
このブログが、親御さんの価値観ではなく、客観的な目で見て、お子さんに合った学習コンテンツの選択の参考になれば…と思います。
今のお子さんの1年先2年先、もしくは将来を想像し、必要に感じられるものを取り入れてみてくださいね!
【関連記事】