【オンラインで都立・公立中高一貫校受検対策】まだ間に合う?適性検査対策

全国各地の、都立・公立中高一貫校受検を目指す受験生(受検生)の皆さん。

9月も半ば…適性検査対策、順調ですか?

 

都立・公立の中高一貫校のその多くは、年明け1月を入試日と定めていますが、例えば、広島県立広島叡智学園中学校のように、早いところは2か月後の11月に入試本番がやってきます。

夏休み明けてからのこの時期は、サポートするこちら側も、もうソワソワが止まりません。

 

 

同時にこのくらいの時期からは、保護者の方々からの相談も日に日に増えていきます。

「親として、一体何をしてあげるべきなのか?」

と、親御さん自身が、子どもではなく親としての自分自身と向き合い始める時期でもあるのです。

 

 

この時期になると、一貫校受検が前々から気にはなっていたけれど、なかなか覚悟が決まらないでいた方や、親はその気があっても子どもにその意志がなかった方などが、「受けるだけ受けてみようかな…」という気になるようで、弊社への問い合わせや入会も一気に増えます。

 

そうした状況からも分かるように、この時期には、

今からでも間に合うの?

ということへの関心が高いのは、間違いありません。

 

都立・公立中高一貫校受検の相場だけで言えば、本格的に受検を意識して取り組み始めた時期は、4年生からが30~35%程度、5年生からが50%程度、6年生からが20~25%程度ではないかと思われます。

地域によっても、受検できる公立中高一貫校の学校数も違いますし、受検倍率も3倍程度のところから、10数倍というところもありますので、意識する開始のタイミングにも、当然差があります。

 

そんな中、6年生の2学期以降から目指そうとする子どもたちの中から、実際の合格をつかみ取ることができた成功事例から分かる、いわゆる「まだ間に合った子」。

そこにはある傾向がみられます。

それは…

 

●基礎学力がある

●自己評価が低く、相談できる

●柔軟性が高い

(指摘されたことをすぐに飲みこみ、行動に反映できる)

●親が勉強に関与しない

(本人からのアプローチがある場合は除く)

 

この4つがそろえば、残り3か月からの大逆転も有りうると考えます。

 

 

もう少し詳しく説明しましょう。

まず、

●基礎学力がある

では、地図や資料・グラフ、記述も多い適性検査において、誤った漢字を書く、または習った漢字が使えない、答えを導く途中段階で計算ミスをして、基本レベルさえ得点化できない、というようでは、学力どうこう以前に、受検の土俵には立てません。

むずかしい問題を解ける力よりも、基礎力あってこそ、はじめて適性検査に挑戦できるようになります。

 

次に、

●自己評価が低く、相談できる

について。

文字量や対話文の多い適性検査では、慎重さに欠け、問題文を読み飛ばしたり、指定された資料などを省いては、正解できない問題タイプばかり。

ですからどちらかと言えば、もし問題が解けたとしても「たまたま解けた」「次は解けないかもしれない」と、心配性で自分を過信しない子の方が、問題条件を拾いこぼすこともなく、確実な正解に近づけるのです。

 

そして、

●柔軟性が高い

(指摘されたことをすぐに飲みこみ、行動に反映できる)

限られた時間の中で結果を残さなければならないので、自分(素人)の独りよがりではなく、プロから受けた指摘をすぐに改善し、柔軟に変わることこそが、効率のよさを意味します。

言い換えれば、その子自身が本質的に素直でなければいけません。

一見言われたことを「はい」と素直に聞いているようで、実際、改善行動にはつながらないお子さんも多くいます。

ですから「柔軟性」とは「素直さ」であり、「素直さ」というのは「行動力」でもあるのです。

 

 

最後に、

●親が勉強に関与しない

(本人からのアプローチがある場合は除く)

ですが、実はこれが一番難しいことなんです。

残された時間が短いと思えば、焦りもあるでしょうから、ついつい口を出したくなるのが親心。

しかし、冷静に考えてみてください。

もし、親の言うことをそのまま聞くような素直なお子さんであれば、6年の2学期まで受検意志を固められないでいるというようなことは、きっとないはずです。

この時期になっていよいよと重い腰を上げる場合、親御さんとお子さんとの意思疎通に温度差やズレがある場合が多く、そうであるならば、特にもナーバスになるこの時期こそ、親子関係における変な摩擦を生むべきではないのです。

 

結局試験会場に行き、そこで試験を受けるのはご本人です。

まずは親御さんがその事実を真摯に受け止め、自分たちが代行できることではないということを自覚するところからがスタートです。

こんなことを言うと、中には

「親が何も言わなければ、本人はやらないから」

と思われる方がいらっしゃるのかもしれませんが、もしそう思われるとしたら、その時点で受検するのは間違いです。

受検したいのは親御さん自身で、お子さんではないからです。

お子さん自身の根底に、ちゃんと中学受験に挑戦したいという気持ちがあり、「あなたが頑張りたいのなら、どんな協力も惜しまないから、全力でやりなさい!」と背中を押してあげるのが、本来の中学受験(受検)です。

子どもたちは純真です。

そうすればきっと、親御さんを喜ばせたい、親御さんたちに褒めてもらいたいと、一心に受験(受検)勉強と向き合うでしょう。

 

 

 

この4項目が「うちには当てはまる」と思われるようでしたら、残された時間は限られますが、是非とも挑戦してみてください。

受検から学ぶことは多く、その受検経験そのものの価値はあるはずです。

 

一刻一刻と迫る都立・公立中高一貫校受検に迷いがある方や、不安を感じられている方々の参考になればと思います。

 

ここから追込みシーズン。

妥協ない受検勉強、共にがんばっていきましょう!

 

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