高校受験を控えた中学3年の皆さん、冬休みからの大逆転は、珍しいことではありません。
偏差値50から、短期で55〜60ほどまで学力アップする秘訣をお教え致します。
ただし、やり方や優先順位を間違えると、思うようには伸びません。
取り組む問題レベルによっても、成果は変ります。
今の自分に本当に何が必要かを、よく考えなければなりません。
今回は勉強に自信のない中3受験生にこそ、ぜひ読んでいただきたいブログです。
冬休みを迎える前に、このブログを機に、己をよく分析し、必要な勉強を行い学力アップを図りましょう!
もう無理かもしれない・・・
と、半ば諦めたり弱気になったりしている受験生の、前向きな希望になることを願います。
※本ブログ内で述べる「偏差値」は、定期テストにおける学年偏差値ではなく、各地域ごとに行われる市や県の統一学力テストや、塾など民間機関が行う志望校判定模試などによる「偏差値」とします。
偏差値50のあなた。
偏差値50またはそれ未満ということは、ともすると地域によっては
「公立高校は難しいから、私立単願では?」
と、学校や塾の面談で言われた受験生もいるかもしれません。
実はこの学力層の受験生ほど、まだまだ伸びる可能性を秘めているのです。
偏差値50というラインは、あくまで受験生相場の平均ラインということになります。
その偏差値50に満たないということは、シンプルに、一般レベルよりも努力できていない(または過去努力をしてこなかった)ということ。
例えばそれがどんなことかと言えば・・・
①英単語の未習得未定着
②漢字の未習得未定着
③計算力の不確かさや遅さ
④理科社会の用語の暗記未習得
要は、一朝一夕では身につかない、コツコツ積み重ねなければならないことができていなかったというだけのことなのです。
部活動で強豪チームで活躍した人や、何か習い事など勉強以外に夢中になって取り組んでいたことがある人は、特にこの傾向が強いです。
けれど、勉強以外でコツコツした取り組みはできた実績があるわけですから、勉強においてもそれができれば、きちんと身につき伸ばせるはずです。
例えば、先ほど例をあげた①〜④の事柄に対して、ここからの取り組み方は以下のようにするとよいです。
①英単語の未習得未定着
②漢字の未習得未定着
▼
ひたすら反復するしかありません。
やはりノートに書いて書いて書きまくるのが一番!
ただし、「cheap」と「expensive」のような単語では、一律に何回と同等に書き取っても、完全習得までには差があるはずです。
何回練習するかの基準はいつだって、「できるようになるまで」です。
3回で済むものもあれば、10回必要なものもあり、そうした差を意図的に作り効率よく取り組みましょう。
③計算力の不確かさや遅さ
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計算中心の問題集など市販で購入し、目標タイムを設定の上で数をこなしましょう。
もちろん間違えたものはやり直しが必要です。
中学生で計算に問題がある人は(ミスしやすい、時間がかかるなど)、実は小学校での計算練習量が足りなかったり、小数分数といった計算ルールが曖昧だったりするケースが多く、今更と思わずに、中学受験用の小学生計算テキストをこなすと、一気に伸びることがあります。
④理科社会の用語の暗記未習得
▼
教科書や参考書、資料集など、元となるものの熟読に始まります。
その際は、声に出して音読するのを推奨します。
その後、「見る」「言う」「書く」の動作を連動させ暗記します。
入試では漢字指定のものもあるので、できるだけ漢字で書けるようにしておきたいです。
一問一答のようなワークがあれば、最終的なチェックもできるはずです。
暗記できたかどうかは、自分ではなかなか分からないものなので、必ずそうしたものでチェックしていくようにしましょう。
また、①〜④に共通して言えることは、1の取り組みを、何十分もダラダラやらないこと。
1つの取り組みを5〜10分程度のコンパクトなものとし、それを様々組み合わせて頻度を上げて取り組むのです。
例えば、
英単語書き取り10分
→数学計算演習10分
→社会教科書の熟読5分
→数学計算のやり直し
→漢字書き取り10分
→理科教科の熟読5分・・・
と言うように、短く、でもたくさん循環させるというのを心がけると、集中力もキープされます。
受験生はどうしても、過去問題や難易度の高い問題に気がいきがちですが、土台(基礎)も無いのに発展問題が解けることなど、絶対にあり得ません。
まずはこうした「超」がつくほどの基礎としっかり向き合うことこそが、学力アップの近道です。
ちなみに、基礎力をしっかり身につける練習をするのにおすすめな教材には、以下のようなものがあります。
●中学総合的研究シリーズ(旺文社)
※参考書と問題集と別にあるので、問題集の方を指します。
参考書は中1・2の未履修が多い学年が理解を深める目的で利用するのに活用できますが、中3受験生の直前用としては改めて購入するまでもありません。
●点数が面白いほどとれる一問一答シリーズ(KADOKAWA)
その他、1,000円未満の厚さ2−3mm程度の薄い問題集もお勧めです。
それが単元・分野ごとの作りになっていれば尚よし。
全体に手を広げようとせず、自分が苦手な単元や忘れている分野だけフォーカスして、短期で1冊しっかりとやり切るのがよいです。
もう一度繰り返しますが、偏差値50またはそれ未満の人は、ここまでにやるべきをやってこなかっただけで、能力が劣っていると言うことは、特別な事情を除き、あまりありません。
今の自分にできることとできていないことを分析し、自分より成績のよい友達やクラスメイトにはできているのに、自分はできていないことをしっかりと見極め、そこと真摯に向き合うことができれば、あなたの学力レベルはもっともっと上がるはず!
自分を信じて、諦めずに、この冬休みを勉強してください。
勉強に不安を覚える受験生たちが、この冬志望校に手が届くことを祈っています!
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