「子供を学習塾に通わせたいけど、うちの子にはどんな指導方法のところが合っているのだろう……」
というお悩みはありませんか?
学習塾は、講師一人に対しての塾生の人数によって、集団指導、個別指導に分けられます。
マンツーマンの指導形態には、家庭教師もあります。
そのうちのどれを選ぶかは、塾に求めることや、子どもの適性によって変わってきます。
今回は、指導形態ごとに、その特徴とメリット・デメリットを紹介します。
お子さんとも相談しながら、学習塾選びの参考になさってください。
🔳集団指導塾
まず、大手の学習塾に多い、集団指導という方法です。
学校の授業と同じような授業スタイルです。
集団指導の講師は、塾生複数人を前に授業を行うわけですから、その力量が問われます。
授業が分かりやすく上手である点が、最大のメリットです。
他にも、時間割に沿ってどの教科も偏りなく学べる点、友だち同士で切磋琢磨しながら学べる点などがあげられます。
塾内でテストがあれば、集団の中での自分の位置も確認しながらレベルアップできます。
大学受験、高校受験対策のために学習塾に通うなら、塾生の人数の多い学習塾は受験に関するノウハウやデータを多く持っているため、進路指導も手厚いです。
月謝も3つの中では比較的安いといえます。
一方、デメリットは、授業中の講師は塾生一人一人に目が届きにくい点、疑問点をその場では質問しにくい点が挙げられます。
休み時間に講師に質問に行ける積極性のある子、周りの友だちに刺激を受けたい子、塾の早い授業についていける子であるなら集団指導塾は向いているといえます。
🔳家庭教師
講師と生徒がマンツーマンで講義を行うのが、家庭教師です。
疑問点が浮かんだらその場で、分かるまで徹底的に教えてもらうことができるため、自分のペースで勉強をすすめられます。
相性にもよりますが、学生アルバイトの講師も多いので小中学生にとってはお姉さんお兄さんに習う感覚で、リラックスして勉強を教えてもらうことができます。
家庭教師でいえば、なんといっても自宅に講師を招くことが、塾とは異なる点でしょう。
通塾の時間が省けることは親子共々大きなメリットです。
しかし、自宅では誘惑が多くてだらけてしまうという声はよく聞きます。
通塾の時間が勉強への切り替えスイッチになっている子もいます。
周りの友だちが勉強している姿勢を見て自分もがんばれるというタイプの子には自宅での学習はデメリットにもなります。
🔳個別指導塾
個別指導塾では、講師一人に対し、塾生が1~3人で講義を受けます。
衝立やブースなどで仕切られていて、塾生たちはそれぞれが自分のことに専念して学習を進めます。
マンツーマンのスタイル以外は、塾生一人に問題を解かせている間、講師は他の塾生に指導をしています。
個別指導のメリットは、自分の生活スタイルに合わせたカリキュラムを組んでもらえる点、家庭教師と同じく疑問点をすぐに質問がしやすい点、集団指導と同じく仲間がいる点があります。
デメリットとしては、カリキュラムを変更した場合、その日に十分な指導ができる講師がいないことがある点、集団指導に比べると月謝が高いといった点があります。
部活や習い事と勉強を両立したい子、友達と一緒に勉強をしたい子には向いているといえるでしょう。
近年のコロナ渦で、集団指導塾であってもオンラインで個別授業を行ったりと学習塾も様々な形の学びを提供しています。ホームページや入塾案内で確認してみてください。
学習塾を選ぶときは、チラシや友だちの口コミなどでいきなり入塾を決めるのではなく、体験授業や長期休み中の講習会に参加してみて、講師の雰囲気や授業の流れを知ってから決めましょう。
とはいえ、学習塾も家庭教師も、同じ講師が一か所にずっとい続けるということはあまりありません。
「この先生いいな」と思っても、年度の切り替わりで変わってしまったり、途中で辞めてしまい、担当者が変わるということは残念ながら日常茶飯事です。
そのため、「誰に教わるか?」ということに左右されずに、部活や習い事がある、帰宅してすぐ勉強する、夕飯後の夜に勉強する、など、その子の生活スタイルに最も適した方法を選ぶのが一番です。
成績アップは、継続的な学習によって実現できます。
継続するには、無理のない日常でなければなりません。
1日の生活をイメージし、通塾するか講師を招くかや、教わる曜日と時間帯などから、続けられそうと思える条件が揃うものを選ぶとよいでしょう。
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【参考サイト】
https://www.jyukunavi.jp/howto/
https://bestjuku.com/article/3758#d0e9d87eb78fa54e47cd213ca7606442
https://www.morijuku.com/join/howtochoose/