中学受験といえば、東大・京大の合格率が高い私立中が主流の奈良県ですが、今回は公立中高一貫校にフォーカスします。
早速、県立青翔中学校・市立一条高校附属中学校・県立国際中学校の、各校の特徴や入試概要を見ていきましょう。
2013年に奈良県初の公立中高一貫校として開校されました。
身近な不思議や謎、疑問を科学の目と客観的な視点で考えられる力や、英会話や統計など実用的なスキルの獲得にも力を入れています。
そして、SSHに指定される高校との交流も盛んで、夏休みには生徒主体の合同のイベントが開催されます。
定員は80名。2024年度の倍率は1.29倍でした。
検査項目は以下の通りです。
①適性検査1(40分)
②適性検査2(50分)
③適性検査3(グループワーク 20分程度)
④調査書
適性検査1・2では、言語や社会に関する内容で文章や資料を読み取り、考えをまとめて表現する力と、自然や数理に関して筋道を立てて課題を処理・解決する力が問われます。
また、適性検査3では、提示されたテーマを聴き取り、内容について自分の意見を発表することで思考力や表現力をみられます。
配点は適性検査1(100点)、適性検査2(150点)、適性検査3(30点)です。
2023年に開校され、奈良県で3校目の公立中高一貫校です。
文化や考えなど違いを楽しみ、疑問を自ら解決するチャレンジ精神の育成を目指しています。
そして、IB(国際バカロレア)プログラムにより真の国際人を目指すことも特徴的。
定員は70名。2024年度の倍率は1.83倍でした。
検査項目は以下の通りです。
①適性検査1(40分・100点)
➁適性検査2(40分・100点)
➂適性検査3(7分程度・50点)
④調査書
適性検査1・2は上記2校と同じく言語や社会の問題と自然や数理に関する問題で共通です。
また、適性検査3は個別面接です。日本語及び英語でやり取りし、意欲や思考力などを見られます。
2023年と2024年で問われ方が変わり、2024年は絵の描いたカードを用いて英語で表現するというようなものでした。
普段から英会話に親しんだり、事前の準備が必須となるでしょう。
2022年に開校、昭和26年に全国初の外国語科を開設した一条高校に併設されています。
倍率は2022年度が4.44倍、2023年度が3.16倍と人気がうかがえます。
教科融合のSTEM教育で総合的に考える力の育成を目指しています。
定員は80名。2024年の受検倍率は1.91倍でした。
検査項目は以下の通りです。
①適性検査1(45分・100点)
②適性検査2(45分・100点)
③適性検査3(集団面接 20分程度・30点)
④調査書
適性検査1・2の適性検査問題は青翔中と同等な条件で出題されます。
それから、面接は複数人で個々の意欲や適性を判断するものです。
配点は適性検査1(100点)、適性検査2(100点)、適性検査3(30点)です。
調査書に関しては、青翔中と国際中は合否の参考としています。
一条高校附属中は20点満点とされています。
奈良県立の中高一貫校は、近年注目されつつある受検で、その受験情報を豊富にもつ塾も少ないです。弊社は、全国の公立中高一貫校の受検をサポートしており、奈良県での合格者も複数輩出しています。
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