【オンラインで大阪府立中高一貫校受検対策】関西でもにわかに盛り上がる府立中学受検

 

大阪府には現在、以下3つの公立中高一貫校があります。

 

・富田林中学校

・咲くやこの花中学校

・水都国際中学校

 

私立中学受験が人気だった関西エリアでも、年々府立・公立中高一貫校が増え、その入試が注目を集めつつあり、弊社への問い合わせや入会者数も増えています。

 

今回は、大阪府立3中学の特徴や受検倍率、適性検査を解説します。

 

 

■大阪府立富田林中学校

大阪府立としてはじめて設立された中高一貫校です。募集数が比較的多いので、他2中学よりも挑戦しやすいと言えます。

 

次の3つの資質・能力の基礎となる力を重要にしています。

 

1.グローバルな視野とコミュニケーション力

モーニングイングリッシュタイムをはじめ、イングリッシュキャンプ、オンライン英会話、海外修学旅行、国際交流、グローバルリーダー育成海外研修等、グローバルな視野を広めコミュニケーション力の育成に取り組んでいます。

 

2.論理的思考と課題発見・解決能力

アクティブラーニングの視点に基づき、生徒が「主体的・対話的で深い学び」を実現できるような授業方法を取り入れています。

また、コミュニティ・スクールのしくみやスーパーサイエンスハイスクール、ユネスコスクールの取組みを活用し、広域外部サポーター(同窓会・企業・大学・自治体・NPO等)との協働による特色ある取組みを実践しています。 

 

3.社会貢献意識と地域愛

富中サイエンス、南河内探究、社会探究、課題提案型探究等、探究的な学習活動を展開し、「とんこう地域フォーラム」等の機会を通じて成果を全国に発信します。

 

募集数120名。2024年度の倍率は2.52倍でした。

 

入試内容は、適性検査1(国語的問題)・適性検査2(社会・理科的問題)・ 適性検査3(算数的問題)・作文の4種類。 適性検査3が実施されるのが特色です。

 

過去の問題はこちらからご確認ください。 

 

 

■大阪府立咲くやこの花中学校・高等学校

2008年に大阪市として初の市立中高一貫校として開校し、2022年より大阪府立になりました。

 

最大の特徴は、中学の入学募集時に「ものづくり(理工)」「スポーツ」「言語」「芸術(美術・デザイン)」の4つの分野に分けられていること。

 

主な教育内容は以下の通りです。

 

1.分野別学習

週2時間の分野別学習では、4つの分野に分かれ、高等学校籍の教員が中心となって教科を発展させた授業を行います。

 

2.基礎学力の充実

週32時間の授業(週2回、7時間目まで授業)を実施し、全分野に共通する

国語・数学・英語等の基礎学力を充実。反復学習により基礎・基本を徹底的に身に付けさせつつ、発展的学習(高等学校の学習内容を含む)も実施しています。

 

3.朝読書

朝の学活の後、全員で15分程度読書を行います。

 

2024年度の倍率は3.98倍で、4分野それぞれの倍率は以下の通りです。

 

ものづくり(理工):4.95倍

スポーツ :2.40倍

言語:3.45倍

芸術(美術・デザイン):5.10倍

 

入試内容は、「適性検査1(国語・算数的問題)」、「適性検査2」、「作文(自己表現)」の3つ。

 

「適性検査2」は4つの分野ごとに異なり、他は共通です。

 

去の問題はこちらからご確認ください。

 

 

■大阪府立水都国際中学校

全国初の公設民営による併設型中高一貫教育校です。

設置者は大阪府ですが、運営は民間の学校法人等が行う珍しい公立学校です。

 

3つの教育の柱を掲げています。

 

1.英語教育に重点を置いた教育活動

大きな特徴は数学・理科・英語・グローバルスタディーズ/グローバルイシュー(国際理解)の授業を、原則英語で実施し、

全教職員の約30%が英語ネイティブです。

 

英語でのスピーチやディベートで、英語力も培われていくでしょう。

 

2.自国の伝統や文化に根ざした国際理解教育に重点を置いた教育活動

YMCA(世界120の国と地域で活動している団体でイギリス、ロンドンで1844年に設立。現在では世界で6,500万人のメンバーが活動)の世界120の国と地域に広がるネットワークを活かした教育、海外研修、国際交流や講演に力をいれています。

 

3.自ら課題を発見し解決することを目的とした課題探究型授業の実施

「自ら学び自ら考える力」(探究型の学び)「主体的・対話的で深い学び」(アクティブラーニング)を日々実践しています。

 

募集数80名。2024年度の倍率は5.18倍。3校では一番高い倍率でした。

 

試験内容は、「適性検査1(国語・算数的問題)」、「適性検査2」、「作文(自己表現)」の3つ。

 

過去の問題やその採点基準はこちらでご確認ください。

 

 

 

関西の中高一貫校数は、関東と比べると決して多くありません。

 

しかし大阪府においては、民間による運営や専門コースの設置など、各校が違った特徴をもちます。

 

大阪市中心部から外れた臨海部や、富田林市に所在し、通学の面で不自由さもあるかもしれませんが、ご興味のある方は、特色あるこれら中学について調べ、受検を検討してみてはいかがでしょうか?

 

弊社では、関西公立中高一貫校の受検対策をおこなっています。

お気軽にCbyEDTECHにお問い合わせください。

 

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