2020年から、順を追って施行される新・学習指導要領。
ICTの積極的活用のためのインフラ整備も進んでいます。
例えば、今話題の映画「翔んで埼玉」で人気沸騰中の埼玉県。
2020年までに139校にタブレット端末とプロジェクター、アクセスポイントを導入する予定で準備を進めています。
タブレット端末は各校に44台、プロジェクターはすべての普通教室に設置、アクセスポイントは1台で2教室をまかなえるように廊下に設置されるとのこと。
(参考:https://ict-enews.net/2019/04/09saitama/)
埼玉県のみならず全国各地、こうしてICT活用の稼働へ向けた基盤準備が進む中、大阪体育大学教育学部では、小学校の歴史学習においてICT教育が実践された例を報告しています。
タブレットでMetaMoJi ClassRoomというアプリを使って、授業参加者全員がリアルタイムに学習状況を共有しながら学ぶスタイル。
教師が書く教室の黒板の板書と、学習者である子どもたちがタブレットに手書きでとるノートの情報が、ネットワークを介し共有されるのです。
またその共有情報やデータを、遠隔操作でもしているかのように、どの端末からでも編集が可能で、当然画像や資料も共有して見ることができます。
(参考:https://ict-enews.net/2019/04/09daitaidai/)
タブレット学習ときけば、ゲーム感覚で反復練習ができるドリル型を想像する保護者の方がほとんどではないでしょうか?
しかし、新・学習指導用要領で目指すのは、「主体的・対話的な深い学び」。
知識の詰込みや暗記ではなく、タブレット端末やその学習アプリなどを上手に活用し利便性を追求することで、学習効率と効果も高められることが期待されます。
ただ一方的に教わる受け身のスタイルではなく、子どもたちが自ら学ぼうとアクションを起こし、またそれを他者と話合い理解を深め、また次の発見や発展につなげるのが、これからの理想的な学びの姿勢に変わります。
新・学習指導要領の施行は、親御さんたちの想像の範囲をはるかに超え、子どもたちの学習環境に大きな変化をもたらします。
いつの時代にも「自分たちのやり方と違って勉強を教えられない」とおっしゃる親御さんたちはいらっしゃいましたが、科目内容が教えられずともさほど困ることはありませんでした。塾や予備校、家庭教師がありましたから。
しかし、この学習環境の変化について知識がないのは致命的かもしれません。
大学入試センター試験が廃止され、これからは大学受験にも調査書(内申)つまり学校成績がその合否に影響を及ぼすようになります。
では学校成績はどのようにつけられるのか?
前述のとおり、授業そのものが「主体的・対話的」に変われば、単にペーパーテストの点が良い悪いというだけではなく、人前での学習内容の発表(プレゼン)や意見交換(ディベート)などの力も評価されていくはずです。
だとすれば、親御さんたちが幼少期からお子さんに身につけさせようとする力や、させる習い事にも変化があるはずです。
ですから、知らないよりは親御さんにも積極的に知って頂き、時代に相応しい導き方をしてあげるのが望ましいのではないかと思います。
CbyEDTECHは、各地域で親御さんたちを対象とする親子参加型の「新・学習指導要領」の勉強会を行っています。予定は以下の通りです。
お近くの方は是非足をお運びくださいませ!
【大阪開催】4/19(金)19:00~21:00
https://kokucheese.com/event/index/561500/
【岩手開催】5月中旬予定