【オンラインで公立中高一貫校対策】横浜市立南高等学校附属中学説明会にて

去る7月25日(木)

横浜市立南高等学校附属中学校の説明会が開催されました。

 

何事も自分の目で・耳で確かめたいわたしは、毎年入試説明会や学校イベントには直に足を運び取材します。今回は、神奈川県屈指の人気公立中高一貫校へ行って参りました!

 

これまで様々な地域の様々な学校のお話を聞いてきたことで、「この学校には是非子どもを通わせたい!」と保護者に思わせる学校の傾向が分かるようになりました。

もっと言えば、HPを見ただけで、その学校の人気度や生徒指導の熱の高さが分かります。

 

さて、今回うかがいました横浜市立南高附属中。どんな魅力溢れる学校なのか、参加できなかった方々にもお伝えしていきたいと思います。

 

 

横浜市立南高等学校附属中は、横浜市初併設型公立中高一貫校。今年で開校から8年目を迎えた老舗公立中高一貫校、そのブランドは確立されています。

学校説明会は自校で行うのが一般的ですが、今回の会場は横浜市南公会堂。ステージのあるホールで、聞き手には非常に快適な環境の中での説明となりました。

 

学校の校風や年間を通した流れや学習カリキュラムの説明に始まり、三浦校長による進学実績や進路指導の方針が語られたのち、1、2年生の男女ペアの生徒たちによる、生徒視点からの学校の魅力のプレゼンが行われました。

最後に横浜市教育委員会の担当者から、受験日程や手続きなどの業務的な連絡事項が伝えられました。

全体を通して抜かりのない説明で、必要な情報はすべて得られる分かりやすい説明会だったと思います。

 

 

横浜市立南高附属中の魅力として感じた3つのポイントを整理すると、以下のような点があげられます。

 

⒈ 新学習指導要領に忠実に則った学習カリキュラム

「思考力・判断力・表現力の育成」のため、グループワーク・個での探究学び・全体での発表による高め合いの3つバランスのとれた学習過程が特徴。

 

例えば、数学の授業。1,2年生では少人数制で生徒同士で学びを深め、3年生になれば、教師2名による授業で難易度が上がる内容をフォローできる環境を整えています。

 

英語では、ROUND制と名付けた独自の履修サイクルに基づく指導が行われます。教科書の各Unitをそれぞれ終わらせて次のUnitに進んでいく一般的な授業のやり方ではありません。

Round1ではリスニングを強化し耳で慣れさせます。Round2ではRound1で習得した耳からの情報を、教科書の本文(文字)と一致させます。Round3では音読により発音を習得・・・Round4・・・Round5・・・というように、テーマごとすべてのUnitを網羅してRoundが進んでいくスタイル。つまり、教科書のUnit1~11が、年間を通してRound1~5まで5周行われるということ。

 

主要5科目の中の、更に重要なこの2科目だけでも、他校と差別化が図られ、生徒の学びには非常に効率的な授業スタイルと言えます。

個人的には、理科の授業の一環として、校内にプラネタリウムや各目的によって使い分けされた4つの実験室併設されてる施設の充実に感動を覚えました。

 

⒉ 総合的な学習の時間「EGG」によるプログラム

Explore・・・さがす Grasp・・・つかむ Grow・・・伸びる

から名付けられた総合的な学習の時間、「EGG」の愛称。

 

豊かな人間性の基礎となるコミュニケーション力を高めるための、素晴らしい取り組みが目立ちます。

例えば、市内様々な地域の子どもたちが通う南高附属中において、入学時友だちがいないという生徒も少なくありません。そのため入学式から1週間後、足柄アドベンチャー(PAA)とう行事で、生徒たちが様々な課題に一緒に取り組むことで交流を図り、新しい学校でのコミュニティーを構築します。

2年生ではイングリッシュキャンプ、3年生ではカナダ研修と、国際的に通じるコミュニケーション力の育成にも取り組みます。

また企業との連携により、弁護士やJAXAなど様々な業種のプロフェッショナルの実際の声を聞き将来のビジョンを広げられるような講座も開かれます。

 

各科目の知識をたくさん身につける暗記型の学びから脱した今、自らアクションを起こし子どもたち自らが体験し学ばなければならないこれからの学びスタイルに、大きな手助けとなる充実の環境と言えるでしょう。

 

 

⒊ 自立し協調性のある生徒たち

これからの社会に求められる人材は、有能で抜群の個人戦闘能力が高い人物ではなく、自ら道を切り開き自立しつつ、他者と関わり合いながら協力して課題をクリアしていける協調性ある人物であることは明言します。

 

説明会の中でプレゼンしてくださった1,2年生の生徒さんたちを拝見してしたのは、その2つの可能性。

スクリーンに映し出されたPPT資料は、生徒の手書き資料ですが、何を発表したいかという主観的な視点よりも、聞き手がどういう情報を欲しているかという客観的視点から工夫された資料である印象を受けました。

プレゼンは一方的な発表であるのは当然ですが、そんな中でも聞き手への投げかけがいくつか盛り込まれ、その対話的なプレゼンは独りよがりではなく、全体を巻き込む雰囲気づくりが上手であると感じました。

これは、普段の授業の中で行われている全体での発表の場や、他者と深め合うグループワークの中で、自ずと身についている力なのではないでしょうか。

 

 

このように、時代に合った・時代に求められた人材の育成に素晴らしい役割を担う横浜市立南高等学校附属中学。公立中高一貫校でも、私立またはそれ以上の魅力的な学習環境があるといっても過言ではありません。

三浦校長はじめ先生方の指導熱もあり、「子どもたちのための最良な指導をおこなっている」というプライドも感じられ、参加された保護者の方も頼もしくお思われたはずです。

 

 

強いていうなれば、公私問わず中高一貫校の強みの1つとして、大学受験実績の強さがあげられますが、やはり難関私立一貫校にはまだ及ばない点は今後の課題となります。

 

旧帝大をはじめとする有名国立大はじめ、早慶上理・MARCH・関関同立等人気私立。その実績は、中高一貫校ではない公立高校に、もっと優れた学校がまだまだあり、それには及んでいないのが実情で、中高一貫校ならではの優れた学習プログラムの著しい成果を、周囲は求めています。

 

 

 

現在は国立大学への進学を推奨する進路指導を推し進められているようですが、国立大を優先的にに考えるのは、些か偏りがあるとも言えます。もちろん学費面など、保護者にとっては助かる面も大きいことや、国立大理系学部の研究力は私立大より強く優位であるのは確かです。

けれど、国立だから素晴らしい、私立は国立より劣る、ということは一概には言えませんし、何より、どの大学が自分に合っていて進路としてどこを選ぶか?という価値観は、学校側や大人ではなく、生徒自身にあります。

 

国私立ともに難関大であれば何でもいいということではありませんが、難関大に合格するためには、向上心があり、学力・人間力ともに努力し伸ばすことのできる生徒でなければ不可能です。

ですから、大学実績にすぐれた学校は、そういった子どもを育成し輩出できる教育環境があるといえます。

 

横浜市立南高等学校附属中にはそれがあると思いますので、子どもたちひとり一人に合った進路選びのサポートができるよう柔軟な進路指導の上、有名国私立の中高一貫校に負けない大学合格実績が生み出せると、全国屈指の最良な公立中高一貫校の1つに君臨するはずです。

それは決して簡単なことではないのですが、公立中高一貫校への進学を考える保護者の方々のそうした期待に、南高附属中であえば必ずや応えて頂ける、素晴らしい学び舎であると、お話を聞いて思いました。

 

各情報等がOPENで開かれた学校である印象でもありますので、6年間、安心してお子さんを通わせられると思います。横浜市・神奈川県内、複数公立中高一貫校が存在しますが、子どもたちの充実した学校生活を望まれるご家庭には、南高附属中は他校と比較しても是非オススメしたい進学校の一つです。

ご参考まで・・・。

 

【公立中高一貫校受験にチャレンジしたい方はコチラ】

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TEKIKEN―公立中高一貫校適性検査

【横浜市立南高等学校附属中学校をもっと知りたい方はコチラ】

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http://www.edu.city.yokohama.lg.jp/school/jhs/hs-minami/