都立・公立中高一貫校の各受検日が迫る1月。
直前でもまだやれる、有効な対策や勉強があります。
1.新しいことはしない・今までの流れを崩さない
今までしてきた勉強方法に自信を持ち、できなかった問題や苦手な問題に取り組むことに力を置きましょう。
特に新しい問題集に手を出してしまったり、今まで通ったことのない塾の直前講習に参加したりするのは、おすすめできません。
試験直前に今までと違うことをしてしまうと、積み重ねてきた勉強の流れが崩れてしまいます。
慣れないことをしてその結果ますます焦ってしまい、大事な試験日まで不安定なまま過ごしてしまうことにも…。
直前のこの時期は積み上げてきたことをより高めるために時間を使いましょう。
2.本番の時間を意識する
試験本番の時間を意識して勉強することをおすすめします。
例えば、適性検査の試験時間は40~45分としている学校がほとんどですが、その時間を計りながら、本番と同じスタイルで過去問を解く練習をしてみましょう。
適性検査によっては大問題、小問題と分かれています。自分が解きやすい問題から解答し、苦手な問題は後回しにするなど、時間配分を意識することが大事です。
時間を意識して勉強に取り組むことで、慌てて問題を解くことから生まれるケアレスミスも防ぐことができます。
本番に緊張はつきもの。
家庭勉強でも時間を設定し少しでも落ち着いて当日を過ごせるようにしましょう。
試験時刻と同じ時刻に合わせて過去問を解くこともおすすめです。
3.過去問演習
受験校の過去の問題を解くことです。傾向をつかみ、自分の弱点をなくすことにつながります。
しかしただやみくもに何回も解くのはもったいないやり方です。
展開図から読み解く問題が苦手なのか、実験結果を予想する問題でつまずくのか、単元ごとの理解や習得ができていないのか、などを自分で意識し、重点的に復習しましょう。
そしてまた「過去問を解く→苦手な部分を振り返る→勉強する」を繰り返すことで弱点は少なくなり、着実に得点できる力がついてきます。
直前は過去問をすることで合格ボーダーに一喜一憂してしまいやすい時期でもあります。
しかしこの時期はボーダーラインが大事なのではありません。目的は「弱い部分を知り、できるように対策をする」ことです。
「過去問を解くのは何のためか」を忘れずに、意識しながら取り組みましょう。
4.差のつく記述問題をやろう
都立・公立中高一貫校の適性検査では「説明」や「選んだ理由」など、文章で解答を求める問題も多く、配点も高い傾向にあります。
そのため合否に差が出やすい記述問題を重点的に取り組むことが大事です。
しかし苦手な生徒は記述勉強を避けてしまいがちになります。
そこでおすすめの方法は模範解答を見て、マネして書く練習です。
直前のこの時期は潔く模範解答を見ることで、逆算するように解答やそのコツを掴むことで、時間の無駄を防げます。
例えば「○○は~だ。それに対し△△は~だ。そのため○○より△△は…から」のような文章の型を覚えることで、得点につながるスキルを身につけましょう。
直前になればなるほど、焦りからできないことばかりに気が向けられ、精神的に落ち込んでしまう受検生も多いですが、「どれだけ点を取れるか」ではなく、「どれだけ取れたはずの問題をミスなく仕上げられたか」という方に価値を置き、自分やこれまでやってきたことを信じて、胸を張って本番に臨んでください!
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