【Sekiharuがハマったこの1冊】過保護すぎるSP!ー若旦那を見守る2人の妖編

こんにちは、またはこんばんは、またはおはようございます。 

はじめまして、またはまたお会いしましたね。 

  

このコラムでは、畠中恵さんの「しゃばけ」シリーズの佐助と仁吉について書いております。 

ネタバレを見たくない方は、すぐにブラウザバックをよろしくお願い致します。 

 

 

 

『しゃばけ』シリーズとは、訳あって妖が見える主人公「若だんな」が、遭遇した事件を解決していく物語です。 

 

 登場人物の紹介は、前回の若だんな編(https://cbyedtech.com/student/2175/)をご閲覧ください。 

 

 

 今回は、長崎屋で働く二人の手代、佐助と仁吉とその二人の視点について書いていきます! 

 まずは2人の基本情報から。 

 

 

 

佐助の本当の姿は「犬神」。 

 妖狐にいじめられていたところを皮衣に助けられて知り合い、若だんなを守るよう遣わされた馬鹿力の妖です。 

 どれほど力が強いのかと言いますと、子供の雷様を思い切り投げたら雲の上にまで届くほどです。 

 

また、新しく結構な大きさの見世物小屋の床を一回殴っただけで小屋全てが粉々になりました。片付け大変そうですね……。 

火を放っていましたが。 

 

 

それか、犬神なのでとてつもなく嗅覚が良いです。 

 それはそれは長い年月を生きているせいか、どうやらかなり辛い経験もしているようで……。 

 

普段は佐助という名で、皆から慕われるがき大将のような気質で水夫たちを仕切って廻船問屋を支えています。 

 

基本的に厳しく、(若だんなを守ることしか頭にないだけかもしれませんが)若だんなのよき遊び相手で、若だんなの居る離れにある屏風の付喪神を叱るとき、「井戸の上に逆さ吊りにする」という考えをほのめかしていて驚きました。(おそらく実行はされていません) 

 

屏風は紙でできているので、水に落ちてしまうと溶けてなくなってしまう。 

屏風の付喪神、屏風覗きからして(いや、人間でも怖いけれど)これはかなり怖いですね……。 

井戸の上ではないと思いますが逆さ吊りにはされていました。 

それは若だんなが一人で外出したのを見逃した罰。 

(屏風のぞきが「せめてこいつらを連れて行ってくれ」と鳴家を寄こしたので正確には一人ではありませんし、それが若だんなの命を救うことに繋がったのでそこまでしないであげてほしかったですが) 

 

屏風のぞきは、一生懸命若だんなを止めようとしたのに、そうされて、ちょっとかわいそう。 

 

妖と人とでは考え方がずれているところがあるので、しょうがないのかもしれませんが……人間からすると驚きますよね。 

 

でも、若だんなと初めて会ったとき、にっと笑って口を耳まで裂けさせて若だんなを怖がらせ、仁吉に軽く叩かれていたので、意外といたずらも好きなのかも? 

 

 

佐助は最初、助けてもらった分だけ、きっちり返そうと思っていました。 

 

けれど、若だんなは二人によく懐き、身体が弱すぎて頻繁に病気で生死をさまようから、忙しい日々を送る間に10年以上経っていました。 

 

若だんなとは、大妖の二人から見て、生まれてからの歳月に比べてほんの僅かな時間しか過ごしていません。 

 

それでも、佐助という名が、また自分のものだと思えるようになるくらいの年月は経っています。 

 

若だんなと「仲間」だと思える妖たちがいる時間、「居場所」と思える長崎屋での時間が長く永く続くことを願わずにはいられません。 

 

 

 

 

もう一人の、人に化けている妖、仁吉の本当の姿は、万物を知ると言われる「白沢」です。 

 

切れ長の目と整った顔立ちが江戸の娘たちに人気で、大量の恋文を渡されています。 

積み上げるとなんと大人の拳三つ分! 

年末の掛け取りに回ったあとらしいので恐らくですが2、3日のものでしょう。 

金よりも多くのラブレターをもらったようですが、それらにはほんの少しも興味が無い様子……もったいない…… 

こちらも皮衣から遣わされました。 

 

美しい皮衣に恋をしているようですが……?  

 

その豊富な薬の知識で若だんなの薬を調合しますが、時々すごい味がするそう。 

 

若だんなも知らずにすごい薬も飲ませているようです。 

例えば河童の甲羅と大海蛇の抜け殻の煎じ薬とか、千年漬け込んだ梅干しと目目連の目玉とか。 

 

片手で大の大人を抱えて飛んで、もう一方の手で屋根を掴み腕力だけで登れるくらいには力があります。 

 

普段は仁吉という名で、その豊富な薬の知識で薬種問屋を背負っています。 

 

 

因みに二人とも千年以上生きている大妖です。 

しかもなのか、だからなのか、もしくはどちらもなのか分かりませんが、並の妖ではありません。 

 

 

例えば、二人そろって火の上がっている何本もの柱の下敷きになったことがありました。 

姿も見えないくらいに。 

 

数分後に外に出ました。 

 

流石に着物は真っ黒だが、二人に傷一つ無い、ということがありました。 

並の妖ではありません。 

 

この二人は「佐助」と「仁吉」という名で人に化けており、長崎屋で手代として働いているのですが、この二人も若だんなに対しては、まああまいあまい 

 

二人いわく「若だんなが無事だったらそれでいい」。 

これは掛けられた問いをはぐらかすために言った言葉ですが、私には、本当のことを言ったようにしか見えません。 

 

 

そのうえ度を越した過保護。 

 

佐助が過保護なのは過去に、やっっっと見つけた居場所で仕えていた人が殺されてしまい、「今度こそは何が何でも守りきる」と思っているからだと思われます。 

 

今は自分のことを「佐助」と沢山呼んでくれる長崎屋が気に入っているようです。よかったね……! 

仁吉が過保護な理由は私の知る限り分かりません……。 

 

が、二人とも若だんなを大切にすればこの世は安泰だと信じていて。 

 

例えば、若だんなが河童に転ばされた時、若だんなが転んだから富士山が噴火するとか、利根川が氾濫するとか、「何でそうなる!」と突っ込みたくなることを言っていました。 

 

 

 

いかがでしたか。 

佐助」と「仁吉の正体と数々のエピソードや、若だんなへの過保護さなどを紹介させていただきました。 

 

ですが、私としては本家様を読んでいただきたいところです。 

過保護さがより伝わると思いますので(笑)。 

 

 

次回は若旦那をとりまく妖たちについてです。お楽しみに。 

 


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