【家族と見てきた世界のリアル】Maiaと巡るディープな世界旅行 -No4, ネパール編

こんにちは! CbyEDTECH・子どもコラムニスト、“Maia”です。

今回は、わたしが2022年7月に訪れた、ネパールの美しさと面白さを、皆さんにご紹介いたします。

 

 

ネパールでは 、まずカトマンズに行き、壮大なヒマラヤ山脈と朝日を見ることができました。

そして、宗教について主に学び、特にヒンズー教について知ることができました。

また、ネパールの特殊な文化、またインドと同様、 亡くなった後、灰として流されるところも見られました。 タンカという絵や、クマリという生き神にも会うことができました。

 

 

ネパールの宗教は ネパール人口の81.3%がヒンズー教、9.0%が仏教徒、4.4%がイスラム教徒であり、複数の宗教が共存している国です。

個人的には、仏教の方が多いイメージだったので意外でした。

 

ヒンズー教の独自の文化の一つに「クマリ」という生きた女神がいます。

クマリは、ネパールの文化で特別な地位を持つ若い女性を指します。彼女たちは厳格な選考手順を経て選ばれ、神聖な存在として崇められます。

クマリになるための試練には、暗闇や大きな音に対する恐怖を乗り越えることや、神聖な場所への巡礼など献身がなくてはなりません。

 

また、身体的な特徴や精神的な冷静さも評価されます。

例えば、水牛が首を切り落とされたところを見ても恐れた顔をしてはいけません。

私は、お寺から顔を覗き出している実際のクマリを見ることができました。まだ、小さい子供で、水牛の試練に耐えたことを尊敬しました。

また、周りの人は神にするように、彼女にお辞儀をしていました。洋服も写真の通りでした。

 

 

また、ヒンズー教の信仰や伝統に基づく水葬も見ることができました。

水葬の儀式は、ヒンズー教の信者にとって、魂の解放と新たな生への移行を象徴する、亡くなった人を焼いてその灰をガンジス川に流す儀式のことです。

 

ネパールの火葬場では本物の火を使って人を燃やします。人が亡くなった後できるだけ早く火葬場へ遺体を持っていき葬式をするそうです。

多くの人はパシュパティナート(火葬場)で燃やされることを望んでいます。火葬で火を使うのはインドとネパールだけで、独特な匂いがしました。焦げた匂いと花の匂いが混ざっていて、静かに見送っているのがわかりました。

 

ヒマラヤ山脈と朝日を見ました。朝日は、写真では伝わらないほど圧倒的な景色でした。

ガイドによると、ネパールと世界の他の地域との時差が15分ある(日本とカトマンズの時差は、3時間15分)のはヒマラヤ山脈のせいだそうです。

時差の起点となっている山が中国とインドの間にあり、政治的にどちらかに寄せられないため15分という曖昧な時差が起きます。

 

ハイキングをしながら山を降りました。

行きは車でしたが、帰りはハイキングして山を下りました。

山を降りる前、「チャイ」 というインドとネパールの飲み物を飲みました。あったかくてスパイスのいい匂いがしました。とても気に入って、スパイスを買って今でもシンガポールで飲んでいます。

 

帰る途中、近くにあったお寺や民家をゆっくりと見ることができました。

日本や シンガポールでは見られない絶景だったので感動しましたし 、下の方に見える村も、ネパールの昔ながらの村の光景を見られたと感じました。

ローカルの人たちはとても優しくてニコニコとしてくれました。

 

スワヤンブナートというお寺にも行きました。

スワヤンブナートは、ネパール最古の仏教寺院で、ユネスコ世界遺産です。

ここは仏教とヒンズー教の両方の伝統において重要な意味を持ち、祈りを捧げたり儀式を執り行ったりする信者たちの巡礼地としてつかわれています。

周りは仏教徒とヒンズー教徒のどちらもいて、学校帰りに立ち寄り祈っている人もいました。

仏塔は悟りを表現したものとして仏教徒に崇拝されており、精神修行のために訪れます。 文化的な象徴でもあり、そのユニークな建築物とカトマンズ渓谷の美しい景色で観光客を呼んでいます。

スワヤンブナートは、礼拝地、文化遺産、そして自然の美しさで尊敬される場所です。

 

私はこのお寺をお店の屋上のところから見ましたが、 とても大きくてガイドさんから聞いた面白い言い伝えがあります。

昔のある時、王様があるおばあさんに水牛の皮を使って囲める土地だけあげるとに言われたそうです。

王様は水牛の皮で囲める範囲は大きくないため、期待はしてませんでした。するとおばあさんは 、水牛の皮を細く細く切って糸みたいにして土地を囲みました。大きな土地をもらうことができました。その土地は今、スワヤンブナートとして知られています。

 

さらに、スワヤンブナートでは、仏教の旗の意味とスワヤンブナートの顔のマークについて学びました。

仏教の旗の色にはそれぞれ違う意味があります。

ブルー: 慈悲を表し、平和、調和を象徴します。

黄色: 黄色は極端さを避け、人生のバランスを見つけることを意味します。

赤: 仏教による知恵と尊厳の達成を表します。

白: 白は純粋さと解放を表し、ダルマ (仏陀の教え) の純粋さと、悟りによって達成される苦しみからの解放を象徴します。

オレンジ:オレンジは仏陀の教えを理解することを意味します。

 

また、スワヤンブナートについているマークは仏様の目だそうです。目の間にあるクルクルは鼻みたいに見えますが、あれは統一を表したシンボルです。

仏様の目のマークと青、黄色、赤、白、オレンジという順番の旗は街やお寺や車の後ろにも見られました。

仏教で、瞑想グッズが沢山販売されていたことには、衝撃を受けました。

あるグッズでは、棒を持ってお皿のようなもの の端っこをなぞるように回すと、ポワーンという 頭に残る音が響きました。それは町にもたくさん売っていたため 仏教にとって 瞑想は大事だということを学びました。

 

お寺に向かっていた時タンカと言うネパールの絵に出会いました。

本物の金を使った絵で、ブッダの人生などが描かれています。ネパールの伝統絵画で、専用の学校もあり大切にされています。

 

またタンカを描く人は、修行とスキルのレベルに分かれていています。生徒から先生まで10〜15レベル程あります。

 

実際 私の家族も購入し、 とても古いタンカを 買うことができました。

昔と今のものでは、昔の絵の方が細かく書いてあるイメージでしたが、 今でも同じぐらい細かいものもあります。

私たちが購入したものはプロフェッサーが書いたもので、一番上のレベルの方が書いたもので、100年ほど前に書かれたものだと言われました。

 

ネパールは仏教をチベットへ伝え、仏教を広めていきました。また、そのおかげで日本にも仏教が広がりました。

仏教とヒンズー教はうまく混在しているため、地域によって宗教の比率が変わるほどです。

これは自分でも気づきましたが仏教のお寺の町の周りに行くと仏教の信者が多くて、 ヒンドゥー教のお寺の近くの町に行くとヒンズー教の方が多かったです。

 

印象的だったのは、仏教のお祈りの仕方です。

キリスト教では、十字架のサインを創りますが、額、腹部、両肩の順に手を触れます。

しかし、仏教のお祈りは、マニ車を回りながら歩くことです。また、口、あご、口という順番で、手で触り手を合わせてお祈りします。

 

私はこのネパール旅行を通して、ヒンズーや仏教にまつわる場所に行き、多くのことを学びました。

 

例えば他宗教の共存の仕方が国によって違うことです。

シンガポールやネパールでは、仲良く共存するというのを目標にしていますが、カンボジアではどっちの宗教を混ぜたりしますし、イスラエルのように宗教ごとに分かれてしまう国もあります。

しかしネパールは、シンガポールと一緒で仲良く共存することができているため、他の国でも仲良く共存することが可能だと証明しています。また、改めて2つの宗教の歴史を学び、ヒンズー教も仏教もとても良い宗教であると思いました。

 

食文化や日常生活など、紹介しきれないほど魅力のあるネパールに、ぜひ行ってみてください。

 

 

 

 


“【家族と見てきた世界のリアル】Maiaと巡るディープな世界旅行 -No4, ネパール編” への1件の返信

  1. マイ杏さん、とても面白く読みました。ネパール文化としてのタンカやクマリは短い滞在では見つけられそうにない貴重な体験でしたね。

    ヒンズー、仏教、イスラムの3つの宗教が共存しているとの事ですが、ヒンズー教徒が8割以上というのは私にも意外な事でした。
    ヒンズー教は日本の神道に近い多神教だと思いますので、日本人と同じように”伝統的な習俗”のような感じで”信仰”しているのかなとも考えました。

    それならばネパールの人達も日本人と同じく、宗教には寛容な国民なのかもしれません。マイ杏さんの最後のコメントにあるように、宗教の共存が
    可能な世界では争いが軽減されると期待します。特に一神教は排他的になる傾向が強く、紛争の歴史が続いていますからね。

    古い仏教寺院で面白い言い伝えや祈る方法、旗の色の意味などたくさんの学びがあったのですね。それらを忘れずにこうしてブログにまとめて綺麗な
    写真と一緒に知らせてくれたので、私もぜひネパールに行ってみたいと思うようになっています。アリガトウ、有難しです。早苗

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