こんにちは! CbyEDTECH・子どもコラムニスト、“Maia”です。
この夏私は、祖父母が24年間ボランティア活動を続けてきたモンゴルに同行することができました。
祖父母の活動は、モンゴルがまだ発展途上国だった時代に、ジャイカを通じて始まりました。彼らは洋服の寄付から教育の支援まで、さまざまな分野で人々に尽力してきました。
今回は、首都ウランバートルを訪れ、彼らと共に現地の人々や文化に触れることができました。
ウランバートルでは、彼らが支援してきた学校や施設を訪れ、現地の人々と話す中で、祖父母がどれほど愛され、尊敬されているかを実感しました。彼らの支援がもたらした変化の大きさに、私は感動しました。
この旅を通じて、私は祖父母の生きがいを辿り、彼らがモンゴルで果たしてきた役割の大きさを改めて認識しました。そして、モンゴルの美しい自然や文化、人々との交流を通じて、私自身も豊かな経験を得ることができました。
初日には、空港からウランバートルに向かいました。
早速、移動の間車の外から、草原とハーブの匂いがしました。夕方に着いたので日が暮れる前の絶景を見られました。
また、昔は車が走らない道もたくさんありましたが、今ではハイウェイもでき、祖母はこの5年の発展に感心していました。
2日目には、チンギスカンミュージアムに行きました。
古代モンゴルからチンギスカンのモンゴル帝国で見つかったコインやお墓などを見ることができました。お墓は、当時見つかった形を再現して作られていました。
沢山の金が使われており、当時モンゴルの影響と偉大さを見せつけられました。
モンゴル語には2つの書き方があることも見つけました。モンゴル帝国の時代に使われていた文字と、最近の文字だと知りました。
今の書き方は、ロシア文字を使っていて読み方も一緒ですが、当時はくねくねしていて、一筆書きしたような字を使っていました。
モンゴルの歴史はとても長いため、人間の進化をまとめているようなミュージアムのように感じました。
エジプトやイギリスでも人間の進化をみてきましたが、ここでは絵や展示されている人形からアジア人らしい特色が感じられました。自分のルーツをたどったら、この人形に辿り着くのかな…と想像しました。
その後は、チベットのお寺ガンダン寺を訪れました。
ネパールでも見たように、仏陀とヒンズー教の境目で、絵に描かれているのはヒンズー教で祈られているのは仏陀でした。
途中でお坊さんが演奏をし始めました。独自のトランペットのような音を出す楽器、鐘の音がする楽器など、見たことのない楽器をつかって演奏していました。
例えるのが難しいのですが、強いて言えば、お経を音楽に替えたような音楽でした。
次の日には、チンギスカンの巨像を見に行きました。
像は四十メートルもあり、馬の頭まで登ることができました。私はエレベーターで上がりましたが、階段を使っている人もいました。
この巨像は銅像で、日が当たると輝いて見えました。また、この像もチンギスカンの偉大さを表しています。モンゴルの歴史の誇りを表しているように感じました。
その後、シアターに行って、モンゴルの伝統的な音楽とダンスを見ました。
音楽にも意味があり、狐などの動物の歌や恋人の歌を披露してくれました。
また、ダンスは自然をイメージさせる音を出しながら踊っていました。動きはそれぞれ自然を祈る意味があるそうです。
手を上げるのは空をイメージしていて、両腕をクネクネ動かすのは鳥をイメージしているそうです。
途中で、観客も踊るように誘われ、やってみました。見ているより難しく、チアをやっている私でも、体が言うことを聞いてくれない感覚を覚えました。
最終日は、ゲルキャンプに泊まりました。
ゲルとは、モンゴルの遊牧民の家で、丸いテントのようなものです。
今回泊まったゲルキャンプは、モンゴルの旅行代理店が運営する「ほしのいえ」と言うキャンプでした。
支店の社長であるハグワさんに会ったときは、別の予定があったにも関わらず、祖父のスケジュールに合わせてわざわざオフィスへ会いに来てくれ、特別に私や妹にまでお茶を出してくれました。
祖父と話す時は少し緊張しているのがわかり、それだけ尊敬している気持ちが伝わってきました。
それは、祖父が24年間モンゴルに貢献してきた証拠であり、その結果ハグワさんだけでなく、モンゴルの学者や教授からローカルの運転手さんからも心から尊敬され、名誉あることだと思いました。
さて、ゲルの話に戻ります。
今でも、都会から離れた現地の人々はゲルに住んでいます。
ゲルは季節によって移動するため、それほど大きくはありませんが、モンゴルの激しい冬の寒さにも耐えられるよう、分厚くできていました。
遊牧民にも会うことができました。強そうに吠えまくる番犬に迎えられ、家の中を見せてもらいました。
正直なところ、ゲルはとても小さくて四人でギリギリの広さで、想像より一回り小さかったです。
私の泊まったゲルの大きさは、寝室の広さ8つ分ほどの大きさでした。新しい空港から、40分くらいの草原の中にポツポツありました。
ゲルキャンプの方は日本との関わりが深く、日本語で会話をしました。
馬にも乗りましたが、草を食べようとする馬に手綱を引かれて、最初はパニック状態になりました。
また、朝起きると30匹以上の蛾がゲルに寄ってきていました。羽が大きくて大きな音を立てるので枕を盾として戦いながら準備をしました。ほどで、日本やシンガポールではあまりない経験でした。
どこの国へ行っても、現地の人々の生き方には圧倒されるので、このモンゴルでも、1日でも経験できたことはよかったと感じています。
モンゴルの都会に行って驚いたことは、マクドナルドがなかったことです。スターバックスや吉野家はあるのに、マクドナルドがないことが不思議でした。
モンゴル人はどこの国の人よりも優しいと感じました。
常に他の人のことを考えてニコニコしていて、根っから優しい人間性であることが明確です。
特にお年寄りの人には、ゆっくりと時間をかけて、話を聞いてくれることや人との関わりを大事にしている様子が素敵でした。
今回伝統的な生活と、発展途中のモンゴルを両方見ました。
発展していくのは国にとって良いことですが、私はいつか伝統的な生活が恋しくなるのではないかと思います。彼の伝統的な生き方は、日常生活や歴史から根付いて生きているものなので、発展しているモンゴルも素敵ですが、伝統を忘れずに次の世代に引き継いで欲しいと思います。