先日、とある保護者様から
「S-CBTって、申し込んだ方がいいのですか?」
という相談があり、急いでこの記事を書き始めています。
これだけ話題になっていますから、高校生のお子さんがいらっしゃる親御さんもそうでない方でも、2020年、大学入試センター試験が廃止になり、新共通テストが施行されるというニュースはご存知でしょう。
では、具体的に何がどう変わるのか、わかりますか?
ガラッと様変わりしてしまうのではないかと心配していらっしゃる受験生やその親御さんは、そこまでナーバスになる必要はありません。
受験生が一斉に行う試験において、採点の手間などを思えば、手のこんだ複雑な問題や出題をするわけがありません。
既存のセンター試験の形式をベースにしつつ、一部、時代の変化に応じた力を問う問題として改良されたり、追加されたりするイメージです。
具体的には、国語・数学に記述問題が加わったり、英語で「読む・聞く・話す・書く」4技能を測ったり、などです。
ですから未知なるものに遭遇するような気持ちで怯える必要はなく、どう変わるのかという情報を正しく得て、心配な部分にきちんと対策が取れれば良いだけの話です。
さて。ここで冒頭に述べた「S-CBT」について触れていきます。
英語において、民間試験の導入が話題になっています。
共通テストでは、英語において、スピーキングやライティングなどが含まれた問題に変わるのではなく、民間試験を導入することでそれらの判定を補おうとしています。
これについては賛否両論あり、延期または中止して欲しいという声が多数あがっているのは事実です。
英語の民間試験の主流と言っても過言ではないTOEICも、試験団体から撤退した経緯もあり、GTEC(ジーテック)と英検が、受験生が利用できる主たる民間試験となりそうです。「S-CBT」は、新共通テストで利用できる英検試験の名称です。
S-CBTについては、これまで英検を受験したことがあるひとであれば、さほど違いなく受けられます。
※他の民間試験は・・・
ケンブリッジ英語検定・IELTS(ブリティッシュ・カウンシル/IDP)・TEAP
(日本英語検定協会)・TEAP CBT(日本英語検定協会)・TOEFL iBT(ETS)
高3の4月から12月までに、このGTECやS-CBTを受験した結果のうち、2回の結果を採用でき、それぞれの結果は、英語力の国際指標であるCEFR(セファール)として6段階に評価され、各大学の合否判定資料として用いられることになります。
ですから、新共通テストが実施される1月より前の段階で、この民間試験を受験しておく必要があり、各高校によって事前に受験させてくれるのか、どのタイミングで実施するのか、または個人受験を指示されるのか・・・などなど、学校や他人任せではなく、しっかりと親子で把握しておくよう留意しておきましょう。
【参考】
英検:https://www.eiken.or.jp/s-cbt/index.html
GTEC:https://www.benesse.co.jp/gtec/fs/