【オンラインで都立高校受験対策】都立高校入試の心構えと攻略法

5日後の2月21日(金)。

2020年度の都立高校入試本番です。

 

受験生たちはきっと、この週末から当日にかけ、かつてないほどの追い込みをしていることでしょう。

それぞれのベストを尽くし、希望する高校への合格がつかみ取れることを祈っています。

 

 

 

 

さて、東京都立にかぎらず、近年の公立の高校入試。新・学習指導要領も施行され、

「倍率や難易度、傾向などは、どうなっていくの??」

と、不安に思われる受験生や保護者の方も多いはず。

 

ご存知の通り、少子化の一途を辿る日本では、この10年ほどで高校受験についての諸々が、著しく変化したと言えます。

学校の在り方が多様化し、公立でもその指導内容がかなり充実している中高一貫校が設立されるようになったり、定員割れをおこした私立がクラスを減少せざるを得なかったり、男子校・女子校が共学として再編成されるなど、様々な変化が全国で見られます。

 

そんな中、人口の密集する首都圏や大都市でも、「わざわざ私立じゃなくても、いいんじゃない?」「私立にやって、校風なんかに縛りがあるよりも、公立で伸び伸びやれたほうが、ウチの子には合っているんじゃないか?」というように、公立への意識が変わりつつあり、その志望校選択の基準が見直されている傾向が見受けられます。

 

実際昨年までの3ヵ年(2017年~2019年度)の都立高校の受験倍率の推移をみてみると、隔年現象を除いては、全体的に平均的に0.1~0.3%ほど、増加しているように見受けられます。

有名私立・難関私立の人気はそのままに、中堅以下の私立離れとともに、それが公立思考を高めていると言えるでしょう。

ですから、2021年度以降、高校受験をされるお子さんのいらっしゃるご家庭で、まだ志望校について決めかねている方々は、都立の高校入試制度のこともよく熟知したうえで、私立か都立かまたは併願か?を検討できるとよいですね。

 

 

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では、ここからは、都立の高校入試制度について、述べていきたいと思います。

※ただし今回は、推薦入試等を除き、一般受験枠のみのお話となります。

 

 

東京都の場合、まずは、都立であってもすべての学校で問題が同じではないということを知っておかなければなりません。

 

日比谷高校、戸山高校、青山高校、西高校、八王子東高校

立川高校、国立高校、新宿高校、墨田川高校、国分寺高校

では、国語・数学・英語の学力検査問題は自校で作成されます。

 

また、以下の併設型中高一貫教育校

白鷗高校、両国高校、富士高校、大泉高校、武蔵高校

では、国語・数学・英語の学力検査問題はグループで作成されます。

 

その他の学校は、都立共通の問題です。

ですから、上記学校を志望校とする場合、過去問題で対策する場合は、それぞれの問題を入手して行うようにしましょう。

また、いざ出願!という時期に、元々目指していた学校はなかなか難しそうだからと言って、他の学校に出願を変更したい場合でも、問題が異なる別の都立高校の場合は、改めて別の過去問題で練習する必要がありますから、安易には判断せず、見極めが必要なので注意しましょう。

 

 

次に合否判定の基準について、具体的に掘り下げて述べていきます。

東京都の場合、受験生は、当日の学力検査問題と調査書(内申店)を合わせた1000点の総合得点から何点取れたか?という観点で審査されます。

具体的には、

学力検査問題700点/内申点300点

で、それぞれ必要に換算される計算です。

 

各高校の過去の合格者たちから算出した合格ボーダー(合格率60%)があり、そのラインに乗っているかいないかを目安として、最終的な出願校を決定することになります。

 

 

例えば…以下の状況のタロウ君の場合

【内申】主要5教科22/副4教科17 合計内申39

→①  副教科を2倍にして算出 22+17×2=56

→② ①を300点満点に換算 300× 56/65=257(小数点以下切り捨て)

 

【学力検査】国語80点/数学65点/英語78点/理科77点/社会82点 合計得点382点

→700点満点に換算 700×382/500=534(小数点以下切り捨て)

 

タロウ君の総合得点

257+534=791/1000

 

スコアが妥当である学校は、三田高校・小松川高校・町田高校・北園高校・昭和高校・白鷗高校…などがあります。※男女によって多少前後違いがあります。

 

 

学力検査を、国語・数学・英語の3教科で実施する学校の場合は、内申点の扱い方が変わり、

国語・数学・英語の内申はそのままに、その他理科・社会を含む副教科と合わせ6強化を2倍にする算出になります。

また、学力検査と内申点7:3の割合ではなく、6:4の割合として算出します。

 

 

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学力検査問題の特徴や出題傾向としては、

国語・数学・英語・理科・社会の5教科とも、難易度に大きなばらつきは無く、

例年受験者平均は60点ほどになるような目安で作られています。

稀に、理科で平均点が50点ちょっとになるような難しい年の場合もありますが、その場合は国語など他教科の平均が高くなり、5教科のトータル的な均衡は保たれているような印象。

 

各教科、1問あたり4~7点の配点であることがほとんどなので、1問不正解があるだけで、例えば、5点問題を4問以上落とすと、すでに80点を切ってしまうため、1問1問が命取りになる大事な問題。

うっかりミスなど、低レベルなケアレスの内容、取れる問題は必ず正解できるよう、慎重さと正確さを心がける必要があります。

 

また、ほとんどが記号選択のマークシート型の問題で構成されていますが、数学などには一部証明などの記述も含んでおり、部分点が与えられるため、特定のパターンの問題は、集中的に強化しておくと良いでしょう。

 

 

まず、志望校が明確に無い方は、学校の定期テストなどにしっかり取り組み、副教科からも手を抜かず、できるだけ良い内申点が得られるよう努めましょう。

また、5教科のテストの点数を、上記の内容を参考に、700点満点に換算してみると、どのあたりのレベルの学校を目指すべきかの目安になるはずです。

オープンスクールに行く、実際に通っている先輩に話を聞く、などして、学校の雰囲気の情報を集め、夏休み前までには志望校が定まっているとよいですね。

 

 

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【参考サイト】

東京都教育委員会 https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/high_school/qa/qa.html#moku4

大学受験パスナビ https://passnavi.evidus.com/words/16/