前回(2/22投稿)の 【オンラインのすゝめ】2021年度・東京都立高校を受験するあなたへー数学攻略編 に続き、今回は、都立高校・英語学力検査についてご紹介いたします。
英語の学力検査は、例年4つの大問で構成され、2020年度入試もまたそうでした。
難易度は、例年どおりか例年よりやや難、くらい。
大問1…リスニングの問題 (20点)
大問2…資料をもとに、対話文中の適語補充・内容一致・メール文の一部英作(24点)
大問3…対話長文にもとづき、下線部についての問題 (28点)
大問4…長文(物語)にもとづく、内容一致 (28点)
大問1のリスニング問題。
東京都においては、他地域と異なり、絵や図など視覚的な情報が選択肢として与えられるような一般的な基礎レベルの問題は出題されません。
すべて、読み上げられる文章情報のみで判断する問いで構成されています。
特に[問題B]のQuestion2では、選択肢から選ぶのではなく、問いに対し、自分で英文で解答しなければなりません。
問われる内容そのもののレベルが高いわけではありませんが、記述する過程で、単語のスペルミスや冠詞、時制といった細かい部分で、書き間違えてしまう受験生もいるはずです。
東京都立の学力検査に限ったことではありませんが、リスニングへの対策は、聞くことよりも、話すこと。
都の教育員会HPにも、きちんと学力検査問題とリスニングCD台本が掲載されていますので、そちらで、実際どのような英文が読まれているのか、自分自身で声に出して音読して慣れておくとよいです。
自分で声に出して読めるということは、耳でも反応できるということ。音読は最も効果的な学習といえます。
次に、筆記の大問2・3・4についてです。
偏差値55未満と、偏差値55以上という2つの学力レベルに分けて、話を進めて参ります。
まず、都立の英語の問題は、限りなく大学入試センター試験や、民間テストの英検のような問題パターンに近いという特徴があります。
それが何を意味するかと言えば、細かい知識を問うのではなく、対話文の自然な成り立ちや、会話表現など、英語でのコミュニケーション力であったり、資料などから正しい情報を読み取る読解力など、総合的な知識を問う傾向にあるということ。
単語を書かせたり、穴埋めや語形変化、並び替えのような、標準的な出題形式は見られず、あくまで内容に関する問いばかり。
そういった意味では、基礎問題が少なく、1問あたりの配点も高めなので、偏差値55未満の受験生たちには、比較的点を稼ぎにくい特徴があります。
ですから、基礎力がしっかりない受験生は、英語についてはまず単語や熟語、連語、会話の表現の意味(和訳)を中心に磨いておくと良いでしょう。
高配点の英作問題などもありますが、部分点がもらえるので、英作を仕上げようと背伸びしてあれこれ手を広げすぎず、読めれば解けるタイプになっている、記号選択の問題で、できるだけ多くの点数を積みましょう。
また、偏差値55以上の高得点を狙っていきたい受験生の場合、ライバルたちとの差になりやすい問題は、
大問2・問3(2) 英作問題
大問4・問3 内容一致のための適語補充問題
問4 長文内容に関する、英語でのQ&A
と言えるでしょう。
英作問題にも、条件英作・自由英作…様々種類があります。
都立の場合、メールの文面中の空欄に、3文程度の連続した英作をするのですが、一度使った名詞を、それ以降代名詞に置き換えなければならなかったり、同じ内容の重複を避けたりしなければなりません。
ただ一文の日本語を英語訳する英作と比べ、ハードルが上がります。
また、内容一致を問う選択肢の問題においては、その一致もさることながら、選択肢1つ1つをよく見ると、接続詞や不定詞、関係代名詞といった文法的用法をしっかり理解していないと和訳しにくい文になっています。
直接文法を問う問題はありませんが、このような読解問題の中に間接的に含まれているので、和訳の精度をあげておきたいものです。
総じて言えることは、時間の問題かもしれません。
問題の中の語彙や情報量は多いため、都立英語の場合、どれだけ見直しまでできる、時間に余裕を持てるか? が鍵になります。
本番は、失敗したくないという気持ちが強まるため、普国語や英語の試験には、普段より余計丁寧に、じっくりと時間をかけがち。
ですから、入試直前の1か月は、文法語法など問題集などはやらずに、ひたすら長文を読みこむというトレーニングをすることをお勧めします。
2021年度(令和3年)以降、東京都立高校入試を受験されるみなさん。
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参考サイト:東京都教育委員会
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