【新しい学びのカタチ】コロナ自粛中の、オモシロ家庭学習

緊急事態宣言の全国的な解除に伴い、すでに学校登校が始まった地域もありますし、6月からいよいよ通学再開を迎える地域もあったりと、その状況はさまざまです。

 

いずれにしても、お子さん方が学校へ登校し本来の学習を進められることは、どのご家庭にとっても、ほっとされることではないでしょうか。

 

 

しかしながら、今回のこの新型コロナウイルスによる、世界規模の多大なる影響は、わたしたちに多くのことを考えさせ、子どもたちの教育のあり方を見直させる機会をもたらしました。

 

 

 

今思えば、予てより日本の教育は、子どもたちに「与えるスタイル」だったように感じられます。与えるだけ与えて、覚えさせるような、子どもたちには受動的な学び。

だからこうした混乱で学校の機能がストップすると、親も子も、家でできる課題やオンライン授業の提供を求めようとする…。

 

しかし、これからの未来を思えば、むしろ与えず、これだけグローバルなネット社会なのですから、「自ら自分にあった学びを探しに行く自発的スタイル」を理想としなければならないのではないでしょうか?

 

少なからず、リーマンショックや東日本大震災を、何らかの形で身近に経験した私は、そのようなことは数年前にはすでに感じていて、その結果、スクーリングによる塾を閉校しオンラインスクールに移行した経緯があります。

 

 

さて…。

日ごろから「自主自立」の精神を叩き込まれている弊社会員の子どもたちは、お父様お母様のお力もお借りし、この期間中の家庭学習を様々工夫し、ある意味、楽しみながら学んでおられるご様子がありました。

 

 

新小学3年生の、あまねちゃん。

学校休校になってから、一緒に「調べ学習」に挑戦しました。

「調べ学習」とは、理科社会の分野において、課題(テーマ)だけを与え、自ら書籍やネットを駆使して調べさせたうえで、その調べた内容をわたしたちに説明させアウトプットさせるという、100%能動的な学びです。

 

 

与えられるだけではあまり興味を持てない分野も、自分で調べ、知らないことを知り、新たな知識を得ることにより、「オモシロイ」に変わるということが、あまねちゃんの学びを通して実証され、我々にとっても大変有意義で勉強になりました。

 

 

 

 

最初のテーマは、理科の天体。

地球・月・太陽の関係を調べさせました。

この学びは、将来的に中3理科につながります。

もともと親御さんが、宇宙に関する書籍(図鑑など)を与えていらっしゃったので、あまねちゃんはそれとGoogleをうまく活用して調べてくれました。

 

 

 

 

調べた内容を、口頭で説明をさせる何回かのアウトプット授業の後、しめくくりとして、200字程度のレポートをまとめ、書くことによるアウトプットをさせます。

もっている知識を、多方法から表現させる力を同時に鍛えるのです。

 

 

 

現在は2つめのテーマ、社会の縄文時代。

一万年前はどんな時代だったのか?ということを調べています。

お母様からは「苦手な分野かも…」と聞いていましたが、一緒に調べて授業を進めていると、道具の特徴や、生息していた大型動物のことなどを知り、どうやら「オモシロイ!」に変わったようです。

 

 

これらは決して、十分に調べられなくてもよいですし、ワークシートを上手にまとめられなくても良いのです。

分からないことを自分で調べてみようとするのは、自主自立・自発性を育成するトレーニングの一環であり、同時に、インターネットの正しい活用方法を経験することは、何より大事なこと。

 

子どもたちにただ調べさせるだけの調べ学習ではだめで、そのアウトプットにきちんと付き合い承認する相手が必要です。

 

 

興味が持てなかったものに、新たな興味がわき、そして分からないことを自分の力で分かろうと工夫することを学び、他者へ伝える力を育成できるこの調べ学習は、休校期間中の一時の特別な学びではなく、継続的に取り組むことで効果が実感できる、これからの時代に合った新たな学びのカタチになると言えるでしょう。

 

 

 

あまねちゃんのご家庭では、この調べ学習以外にも、日ごろから様々な学びに挑戦していると聞いています。

先日は、ご家族総出で、巷でウワサの「ちりめんモンスター」をやったのだとか…。

※ちりめんモンスターをご存じない方はこちら

↓↓↓

https://www.kanejo.com/tirimon/tirimon.html

 

 

わたしもずっと気になっていたので、あまねちゃんからその体験談を興味津々に聞き、チリモンいくつか覚えました。

お母様からその時の様子を写真で見せていただきました!

 

 

 

 

 

 

 

かなり時間はかかるようですが、ふだんなかなか見ることができない海の中のレアな生き物を、こうしたゲーム感覚で観察できるのは、とても興味深いものですね!

 

 

家ではできることが限られる…というのも一理ありますが、家だから学びのカタチは自由!ということだって言えるはずです。

子どもたちの興味関心をより引き出し、勉強なのに楽しい!そして効果的!という学びのカタチは、まさに理想的。

 

みなさんもぜひこのコロナ混乱を、ただの辛抱の辛い経験で終わらせずに、これからの子どもたちの新しい学びのカタチを深ーく考える、チャンスの機会にしてくださいね!

 

 

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