学校休校措置のよる学習状況への影響を踏まえ、5月半ば、文科省から通達された「中学校等の臨時休業の実施等を踏まえた令和3年度高等学校入学者選抜等における配慮事項について(通知)」を元に、各地域の教育委員会は、高校入学者選抜方法への配慮事項を決定・公開しています。
東京都教育委員会もまた、6月11日(木)、令和3年度都立高校入試の学力試験において、中3の学習内容の中から、一部の出題範囲を除外することを発表しています。
出題の主な範囲は、中1・2の履修内容に加え、中3はおおむね7か月程度で学習可能な分量の範囲から出題すると定めました。
※詳細は以下、東京都教育委員会HPにて確認ください。
↓↓
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/high_school/exam/release20200611_01.html
確認してみると、東京都の場合、中3内容の履修を進めていき、終わらなくなりそうな後半部分がそのまま除外されるという単純なことでもどうやらなさそう。
例えば国語。
除外対象は、中3の教科書で学習する漢字。
「漢字が苦手だから、それは良かった!」
と思ったそこのあなた!!その発想は、大きな間違い。
そもそも毎年、入試にどれほど中3で学習する漢字が含まれているかご存じですか?
大問1の読みの問題の中に、1つ2つあるかないかほどの影響でしかありません。
2020年の場合はこちら…
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ですから、受験生にとって、何の負担軽減になっているわけもないのです。
それから数学。
除外対象は、以下の2つ。
〇 三平方の定理
〇 標本調査
標本調査は中3一番最後の単元で、かつ毎年公立高校入試には出題の薄い範囲。
一方、三平方の定理の影響は大きいはず。
三平方の定理は、図形の面積や体積を求めるのに融合されやすく、また、関数のグラフや、合同・相似といった証明問題の中でも融合しやすい分野であるため、今年の数学学力検査では、発展的な融合問題のバリエーションが狭まる可能性は高いです。
とはいえ、三平方の定理は、2種類の三角定規と、その他直角三角形の、3辺の比の値であり、暗記してしまうだけの分野。
受験生たちの学習負担がそこまで大きく減ったとも言い難いかもしれません。
しいて言えば、理科の除外対象分野に関しては、1分野2分野ともに苦手とする受験生も多い単元が該当しているため、負担軽減と呼べるでしょう。
いずれにしても、総じて言えることは、おおむね7か月で学習可能な分量というのに妥当なものかどうかには、いささか疑問は残ります。
除外対象を、ただ分量として判断するのか、その分野を毎年の入試出題範囲や傾向から判断したのか、そのとらえ方で、受験生への配慮になるのかどうかは変わります。
今年の受験生たちは、コロナの影響で不憫と言えば不憫ですが、見方を変えれば、自分の思うがままに学習できるとも言えます。
学校がどうこう、先生がどうこうではなく、自分で計画をたて、自分に合ったやり方を追求することができます。
そのためにも、是非オンライン学習を活用してください。
塾は通学曜日時間が限られたり、自習室という便利な場所があるようで、実際友達と屯う場になっていたり、行った雰囲気で勉強した気になって内容が詰まっていなかったり…と、良い側面だけではありません。
日常の多くの時間を送るのは自宅です。
インターネット環境さえあれば、自分が学びたい分野を24時間学ぶことだって可能なのです。
塾まで自転車を走らせる往復10、20分、自宅で単語10~20個覚えたり、数学の計算力でも高めたほうが、効率が良いとは思いませんか?
受験生たちは、学校以外の時間、どのように受験勉強に充て効率的に対策を行っていくのか、学校再開となった今こそ、真剣に考え、自分スタイルを確立するタイミングです!
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【参考URL】東京都教育委員会・入試案内
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/high_school/exam/release20200611_01.html
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