【オンラインで公立中高一貫校対策】2021年度公立中高一貫校・適性検査の所感

2021年度、公立中高一貫校・都立一貫校を終えられた受検生および保護者の皆様、お疲れ様でございました。

 

全国各地域、先週までに1次試験2次試験を終え、今週続々と結果が出ているところですね。

 

 

さて。

今年、2021年度の公立・都立中高一貫校受検と言えば、「波乱の受検」であったという所感を持ちます。

 

新・学習指導要領の施行、ともなう教科書改訂。

新型コロナウイルス感染拡大による学校休校、遅れる授業進度…。

 

そうした例年にない大きな変化や緊急事態から、その適性検査問題・試験内容にも、影響がみられました。

 

 

各地域・中学校の適性検査問題の変化の詳細については、結果が出揃い、問題公開が行われた後、追って綴ってまいりますが、全体的に見られた変化について触れたいと思います。

 

 

 

 

1.高まる難易度、適性検査の出題傾向

「高まる難易度」とタイトル付けましたが、厳密にいえば違います。

問題の文字量・提示される資料・グラフ量が増えました。1.2~1.3割増くらいでしょうか。

その結果、それまで取り組んできた過去問との違いに、「難しい」と感じたり「時間が足りない」と焦ったりした受検生が多くいたようです。

生徒たちの合否結果から推測するに、学校によっては、1次試験の適性検査では、合格者の最低得点は例年から10点前後は下がったのではないかと見込まれます。

 

2.控えめに行われた2次試験の面接・グループワーク

各中学で実施される2次試験やその面接・グループワーク内容は異なります。

2~3名の個人面接であれば、感染予防措置は配慮されつつ、その内容は例年通りではありましたが、グループワークとなれば、その人数や複数人で話さなければならない環境から、一部審査項目が省かれるなどがありました。

 

1つの教室で行われるグループワークのグループ数が小規模になり、最後グループで行った話し合いの内容を発表する過程が、飛沫感染予防のために省かれました。

合否結果へのその影響は…と言えば、2次試験においてはさほどないと言えるでしょう。

 

 

というのも、1次試験の適性検査を通過しての2次試験という運びではありますが、その合否判定方法は、1次2次との合算からの判定であるなど、純粋に2次試験のみでの判定ではありません。

2次試験がどんなにうまくいっても、1次試験通過が本当にギリギリであれば、コミュニケーション力が高い受検生であっても、2次試験でそれをカバーし、1次2次での総合的な得点を獲得するのは至難の業。

 

公立高校受験おいて、内申点と当日の学力試験とで合否判定される仕組みと同様の考え方だと言えるでしょう。

 

 

 

 

ということで、固い合格を手にするために公立・都立の中高一貫校受検において大事なことは、

適性検査対策を万全に行い、1次試験通過段階で合格者の過半数上位にいること!!

 

 

現5年生は受検まであと1年、現4年生はあと2年を切りました。

どんな過ごし方をしてどんなに勉強したとしても、過ぎてしまえばあっという間。

本番のゴールだけでなく、いつまでにどこまで到達しているべきなのか、その中間目標を立て、計画的に受検対策が進められるよう備えていきましょう。

 

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