【オンラインで都立・公立中高一貫校受検対策】面接・グループワークの対策

多くの公立中高一貫校で、その合否判定に、学力試験としての適性検査に加え、面接やグループワークを課しています。

 

 

各志望校と、「面接」「グループワーク」などをキーワードにネット検索すれば、実際受検した人らがどんな質問をされたかなどを記載したブログや書き込みを見つけることもできますが、このコロナで、蜜を避けるために面接が急遽取りやめになったり、例年より時間短縮されたりで、この2年ほどは、過去の経験者たちと事情が変わって、通用しなくなっていることがあります。

 

受検本番が3か月ほどに迫ったこの時期には、適性検査だけでなく、面接・グループワークを心配されている受検生も多いはずなので、対策のお役に立てるよう、今回はその一般的なノウハウやコツをお伝えしたいと思います。

 

 

1.面接・グループワークの形態

面接の場合は、1組あたり5名程度の受検生に面接官3名程度が、それぞれに質問をなげかけ1人ずつ答えていくパターンが多いです。

1グループ、15分~20分程度が最も多い時間です。

 

 

 

グループワークの場合は、同様1組あたり5名程度の受検生が、その場で与えられたテーマに対し話し合っていくパターンです。

30分程度が多いですが、グループワークの場合、話し合った内容をさらに作文させる学校もあるので、60時間程度の場合もあります。

グループワークは、その場で司会者(話し合いのリーダー)を決める場合もあれば、特定の司会者を決めずに皆で話し合う場合があります。

司会を務めたことそのものによる加点はどうやらないようです。

 

 

 

 

2.質問項目や課題テーマ

面接での質問としては、以下のような項目がスタンダードです。

Q. 志望理由

Q. どうやって通学するか

Q. 小学校で頑張ったことや印象に残っていること

Q. 中学でがんばりたいこと

Q. 最近印象に残っているニュースや本、その理由

Q. 尊敬する人

Q. 好きな科目とその理由

Q. 長所と短所

Q. 将来の夢や目標

Q. 社会問題(温暖化やゴミ問題)などへの自分の考え

番外編として、以下のように、その地域や学校特有の質問をされる場合もあります。

Q. 重たいカバンを持って6年間しっかり通い続けることができますか?

Q. 学校をより良くしていくために、どんなことができますか?

Q. 「もしも」シリーズ…

例)もしも英語以外に言語を学ぶとしたら、何をを学びたいですか?

 

 

 

グループワークの課題テーマとなりうるのは、以下のようなものがあります。

・ペットボトルを使って、新しい遊びを考えてください。

・同訓意義で2つの漢字の意味の違いを説明してください。

・友だちと一緒に勉強することはよいか話し合ってください。

・運動会(スポーツ大会など)で行うあたらし競技を考えてください。

・プラスチックを使わないで●●を作るにはどうすればいいか考えてください。

・合唱コンクールで歌う課題曲を決めてください。

 

一昔前の、賛成・反対、のような2つの立場に分かれディベートする形式ではなく、答えのない課題に対し、皆で知恵を出し合い協力しながら答えを導いていくようなスタイルが、近年のグループワークの主流です。

 

 

 

 

3.面接・グループワークへ臨むポイント

どういった形態であれ、以下の点は当然のごとくできなければならなないポイントです。

・面接官への一例や、着座のときの「失礼します」など、一般的な面接マナー。

・顔をあげ、面接官の目をみる。(緊張して目を見て話しにくい人は、面接官のこめかみや額に視線を向けるのが良いでしょう。)

・元気にハキハキと話す。

 

面接に関していえば、以下を気を付けましょう。

・どんなに緊張していても、笑顔を意識。

・質問に対し、すぐに回答し始めず、「はい」と一度返答する。

・回答に悩んだら、「うんと」「ええと」などの言葉で黙らずに、「考えつきません」「もう一度質問をお願いします」「少し考える時間をください」など、素直に状況を伝えたほうが心証はよい。

 

グループワークに関していえば、以下を気を付けましょう。

・グループ内のメンバーの名前は、極力すぐに覚えるようにする。

・一人目立つことではなく、皆での話し合いが円滑に進むことを大事にする。

・他人の意見に否定的にならずに、うなずいたり相槌をうったりして、理解や共感を示す。

・他者の考えを広く聞くために、発言できていない人に「●●さんはどう思いますか?」など発言をふって、全体の話し合いが活発になるよう努める。

・各々が意見を出し話が広がっていくだけになりがちなので、いつも結論に向けて話をまとめていくように努める。

 

 

 

 

面接やグループワークは、適性検査の勉強と異なり、自分ひとりでコツコツ努力して準備することができません。

また、どんなに事前に情報収集していても、いざ本番となれば、その一つ一つを意識して思い出しているよな余裕はきっとありません。

 

日ごろから家族の食卓などで、その時話題になっているニュースについて議論したり、質問になりやすい項目について、自分の言葉で話す機会を設けるのをお勧めします。

それさえやっておけば、本番前の対策は、話す内容ではなく、言葉遣いや所作の練習だけで済むので、負担はずっと少なくて済むでしょう。

 

 

 

 

適性検査も面接グループワークも、すべてに手を尽くし、皆さんの受検成功を陰ながら願っています!

 

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