【オンラインで公立中高一貫校受検対策】川崎高校附属中受検を検討しているあなたへー前編

【前編】川崎高校附属中学校受検を検討しているあなたへ

 

川崎市立川崎高校附属中学校の入試説明会が、本日11月3日(水)行われました。

 

主には、保護者を対象とした出願に関する概要説明でしたが、公立中高一貫校受検への関心が高まっているのは、今年受検する6年生だけではないでしょう。

この時期「いよいよあと1年か〜」「いつから受験勉強を始めよう?」「そろそろ受験するかどうかを決めたほうがいいのかな?」と考えられる4年生5年生も多くいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、今日の川崎高校附属中学校の説明会でうかがった内容から、受検を検討されている皆さんに知っていただきたい有意義な学校・受検情報をご紹介したいと思います。

 

 

 

1. 川崎高校附属中学校って、どんな学校?その魅力

川崎高校附属中学校は、2014年に川崎市で初の公立中高一貫校として設立されました。

ですから中学校としての歴史は浅いのですが、地元の方々の「川崎高校」としての昔のイメージが根強いようで、長く川崎市にお住まいの方は、ぜひとも数十年前の記憶を払拭し、新星「川崎高校及びその附属中学校」として、新たなイメージを持っていただくことをお勧めします。

 

川崎高校附属中は、併設型で中学生高校生がともに同じ敷地校舎で学びます。

そのため、校舎・体育館・グラウンド、あらゆる施設建物が大きく、実際訪れると、公立とは思えないような近代的でスケールの大きな建物に、感動を覚えます。

制服や指定鞄も、私立のような上品さもあり、これまでの公立の常識が覆されます。

言い換えれば、川崎市の教育への力の入れ方や覚悟のようなものの現れでもあるのでしょう。

 

 

 

そんな川崎高校附属中学校は、「かわさきLEADプロジェクト」を学校像として掲げています。

LEADとは、
L・・・Learn
E・・・Experience
A・・・Action
D・・・Dream
を意味し、それらは実際の教育カリキュラムの中にふんだんに反映されてています。

 

また、LEADプロジェクトに伴い、「3つの柱」と称し、

①ICT活用

②体験・探求

③英語・国際理解

を実際の授業に練り込み、実践されているそうです。

 

例えば、生徒が1台ずつパソコンを使って授業が受けられ、朝にはEラーニングで学ぶ時間が設けられていますが、ICT活用の実践です。

 

総合的な学習では、校外学習で枝豆の播種・収穫体験をしたり、大豆で味噌作り体験をするなど、受け身型の学びではない体験・探求を実践しています。

 

イングリッシュキャンプ、イングリッシュチャレンジ、国際交流などで、英語・国際理解の実践もあります。

 

都立・公立に限らず、よく中高一貫校のアピールポイントになりやすいのがSSHやIBで、「国際基準で」「政府の認定」という売り文句です。

その言葉だけで漠然と「なんか凄い」と飛びついてしまう方も少なくはないはずです。

 

川崎高校及び附属中学校にいて、その基準をクリアした認定校ではありませんので、当然売り文句にはできない訳ですが、ただ、植村校長の仰った「心を耕す」という言葉に、非常に感銘を受け、これこそが川崎高校附属中学校の最大の売りではないかと感じています。

 

高い学力は、家庭の経済的な余裕と、それなりの学習システムと本人の反復により身につけることができますが、「心の育成」は、家庭のみならず、集団生活を送る学校や、そこで携わる大人や仲間たち、地域の人々、子どもを取り囲むすべての環境に影響を受け成立します。

 

高い学費を払い、特別なカリキュラムで学力を身に付けさせ、さらにゆくゆくは有名大学にと受験させ、入れたはずの一貫校だったのに、引き続き塾や予備校にも通わせ続けなければならない。

「一体何が特別だったんだろう?」と思いませんか?

 

植村校長もおっしゃいましたが、心が育てば、目標に向かい努力もできるし、あらゆる困難にも立ち向かう強さも携えられます。

そうした意味で川崎高校附属中という学校は、地域と連携し、地域や社会が抱える問題を子どもたちに考え取り組ませ、本当の意味で海外の優秀な若者の如く、早熟し自立した子どもを輩出するような先端教育に思われます。

 

 

 

これまで様々な学校説明会に参加してきましたが、表面にわかりやすい魅力だけでなく、本質的な部分で共感し、こんなに生徒や保護者の方々にお勧めしたいと思える学校は、初めてでした。

 

例年、倍率は4〜5倍ですから、もちろん残念な結果に終わる受験生の方が多いのですが、この学校を知ることには大きな意味があると思います。

川崎市にお住まいの小学生で興味のある方には、ぜひチャレンジしてもらいたいですね。

 

 

「2. 川崎高校附属中学校の入試内容や受検の仕組みって?」「3. 川崎高校附属中学校の合格を掴み取るためには」は、【後編】へ続く

 

 

【参考サイト】

・川崎高校附属中学校HP▼

http://www.kaw-s.ed.jp/jh-school/

・川崎市教育委員会HP▼

https://www.city.kawasaki.jp/880/index.html

・川崎高校

http://www.kaw-s.ed.jp/kawasaki-hs/

 

【関連記事】

【オンラインで公立中高一貫校対策】横浜市立南高等学校附属中学説明会にて

 

 

【オンラインで受験(受検)対策】都立・公立中高一貫校志望 親のための受検心得−1002保護者会実施報告

 

【オンラインで都立・公立中高一貫校受検対策】面接・グループワークの対策