【後編】川崎高校附属中学校受検を検討しているあなたへ
川崎市立川崎高校附属中学校の入試説明会が、本日11月3日(水)行われました。
前編に引き続き、川崎高校附属中学校の説明会でうかがった内容から、受検を検討されている皆さんに知っていただきたい有意義な学校・受検情報の続きをご紹介したいと思います。
(※「1. 川崎高校附属中学校って、どんな学校?その魅力」はこちら)
2. 川崎高校附属中学校の入試内容や受検の仕組みって?
例年、適性検査と面接を午前と午後に分け実施していた入試ですが、本年はコロナ事情から面接がなくなり、代わりに作文が加わりました。
2022年の試験本番は2月3日で、全国的にみて比較的遅い日程です。
当日の適性検査以外に、お通いの小学校に調査書を書いてもらい提出しますが、それもまた合否判定に関わる判断材料になります。
調査書は、学校生活の様子や部活や委員会、ボランティアなどの活動記録、具体的には6年前期の通知表の内容が反映されます。
適性検査Ⅰ・Ⅱ・作文+調査書が、9:1の割合で合否判定に用いられます。
そういった意味では、調査書は1/10の割合でしかみられないものになりますから、提出物などで学校評価が低かったお子さんや学校成績に自信のなかったお子さんにも、適性検査対策が充実すれば、優しい基準になるでしょう。
※より詳細な入試概要は、川崎市教育委員会のHPでご確認ください。
3. 川崎高校附属中学校の合格を掴み取るためには
先述の通り、合否判定は、試験当日の適性検査・作文・調査書で行われるので、その数値化したものが高ければ高い受験生が合格を掴み取るのは間違いありません。
しかし、ここで参考にしていただきたいのが、川崎高校附属中の教育理念です。
●人権感覚豊で高い志を持って学び続ける人を育てる
●国際都市川崎をリードする人を育てる
●たくましい人を育てる
この部分に通じる感覚を持ち合わせれば、適性検査の問題や作文・面接テーマの傾向と対策が、何か特別なことをしなくても、噛み合ってきます。
例えば、令和3年の適性検査Ⅰの【問題2】では、川崎市で暮らす外国人住民登録者数を示すグラフを元にした問題が出題されています。
また、適性検査Ⅱの【問題3】では、SDGsに絡め食品ロスにまつわる問題が出題され、それをどう解決するかというような、答えが1つだけではない問題もありました。
試験のためだけに短期的な対策をするではなく、日常的に国際的な感覚・視点や、地球が抱える問題と向き合いどうすれば我々の生活が改善したりより豊かになったりするかを考えられるようであると、こうした適性検査も、抵抗なくスムーズに解くことができるでしょう。
これまでの一般的な国私立の中学受験のような、科目知識を高めるような学びだけではなく、大きく言えば、その子の人間性が反映されるようなタイプの問題であるのが、都立・公立中高一貫校の適性検査です。
ただ勉強するではなく、川崎高校附属中がどのような教育を子どもたちに施し育てようとしているのか、その本質をしっかりと理解し、それに即して情報を入れていく(学ぶ)と、きっと適性検査にも十分対応できる力が身につくでしょう。
説明会を聞き終わり、最後に個人的に感じたのですが、きっと近い将来、川崎高校及び附属中からは、これまでになかった斬新なアイディアをもつ若い起業家が生まれるのではないかということ。
または、マララ・ユスフザイさんや、セヴァンカリスさんのように、社会問題に対し世界を巻き込み影響を及ぼす革命児が誕生日するのも夢ではないのではないかということ。
高い知識が生かせない日本人のレッテルを払拭し、新たな時代を築く世界をフィールドに行動できる子どもたちが、この川崎高校附属中から育っていくことへの期待が溢れますね。
これを機にぜひ、川崎高校附属中学校の説明会に参加し、お子さんの進路選びの選択肢の一つにされてください!
「1. 川崎高校附属中学校って、どんな学校?その魅力」を読み逃した方はこちら
【参考サイト】
・川崎高校附属中学校HP▼
http://www.kaw-s.ed.jp/jh-school/
・川崎市教育委員会HP▼
https://www.city.kawasaki.jp/880/index.html
・川崎高校
http://www.kaw-s.ed.jp/kawasaki-hs/
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