【オンラインで都立・公立中高一貫校対策】適性検査模試はどうする?!

受験生にかかせない、学力や成績を把握するための資料となる模試。

 

都立中高一貫校、公立中高一貫校受検本番まであと半年を切るころに、よく受ける相談の1つ。

「模試はどうしたらいいですか?」

「どの模試を受けるべきですか?」というもの。

 

 

もし、地域に複数の一貫校があり、志願者が多ければ、それ専門クラスなどをもつ地元の大きな塾があり、●●中学対策模擬模試、のような形で模試を実施していることもあります。

 

一地域に1~2の一貫校しかない多くの場合、特定の地域限定ではなく、全国規模で模試を展開する模試会社の共通模試や、あるいはその模試を、表面上、自塾模試のような形で採用・実施していることもあります。

 

 

 

前者の場合、地元の公立中高一貫校専用に作成された模試で、さらに受検母体は地元の志願者たちになるでしょうから、出題傾向や判定結果などは信憑性があり、もろもろの判断材料となりえます。

 

後者の場合、当然特定の公立中高一貫校志望校を意識しているわけではありませんので、模擬として適しているとは限りません。

多くのお子さんが、実施後「難しかった」と落胆したり、返された個人成績表の得点が著しく低いものだったり(その分平均点もかなり低いことが一般的ですが)します。

ただ全国規模であれば、受検母体数が多くなり、自分の位置を確認・認識しやすいという面もあります。

 

 

例えば、地方では優秀な子の隠れ受検もよくあります。

地元模試は受検せずに、直前になって本番受検してみる、というような場合もあるので、地元模試ではそこそこ良い位置にいたはずだったのに、蓋をあけたら…というケースも見受けられます。

 

よって、全国模試であれば、実際同じ学校を受けるライバルも、他校を受けるライバルも混在している中での自分の位置を確かめられるので、その点、実際より自分の位置が高く出て見誤るということもないのかもしれません。

 

 

 

さて、今回の本題

模試をどうしたらいいか?

どの模試をうけたらいいか?

という件について。

 

 

お住まいの地域が、首都圏以外の地方であれば、地元に公立中高一貫校適性検査対策を目的とする模擬模試を作成・実施する、大きな塾のものを受検してください。

 

ただしその際、会場を用意し模試を実施しているだけで、使用している模試そのものは、他社・模試会社のもので実施している場合もあるため、その地元塾によって、しっかり地元の公立中高一貫校適性検査を分析して作成された、オリジナル模試であるかどうかは重要です。

 

 

 

東京はじめ関東圏にお住まいの方であれば、以下がおよその対象になるでしょう。

首都圏模試センターの適性検査模試

全国中学入試センター(日能研)適性検査対策テスト

公立中高一貫オープン(栄光ゼミナール)

都立中合判(ena) ※東京都立中高一貫校志望者のみ

 

 

首都圏は受検者も多いため、これら以外にも模試はあり、それらがよくないということでは決してありません。

 

この4つを含め、それぞれに細かいことを言えば、「実際よりかなり難しくかけ離れている」だったり、「個人成績表が分かりにくく、その後どう役立てればいいか分かりずらい」だったり、「母体数が少ない」「順位が出ない」など、模試毎の特徴があります。

 

 

その塾に所属していないと受けられない

6年生のみ対象

特定会場のみでその他は自宅受検

成績表が実施後すぐに出る出ない

費用は5,000~8,000円 などなど、

模試に受検条件がありますので、それらを踏まえ、もっとも条件が噛み合うものを選ぶことにはなるはずです。

 

 

 

 

 

全国対象とする模試であれば、

公立中高一貫校対策実力判定テスト(四谷大塚)

公中検模試(日本教材出版)

が、一部地方に受験会場が設けられたり、自宅受検ができるので、対象になりやすいでしょう。

 

 

 

 

多くの親御さんが誤解していると感じるのが、公立中高一貫校受検対策には、大手かどうかは関係ないということ。

 

そもそも、公立中高一貫校が開設されるようになったのは、1999年に文科省が学校教育法を一部改正してからで、その歴史はまだ20年そこそこ。

 

 

中高一貫校ということは、中学受検が始まったことはただのきっかけにすぎず、その受検後の子どもたちが、その学校で6年一貫教育を受けた結果の大学進学実績や、国際バカロレア認定・SSH指定校となったことで、その公立中高一貫校受検の人気が高まってきたという経緯があります。

 

 

そのため、それに対応対策する塾も、その指導ノウハウを持つのに時差が生じているわけです。

実際我々民間教育機関が都立・公立中高一貫校受検をマスターし、それに付随する教材や模試といったものを充実させるのにも、何年もかけ合格者を輩出し実績を積んでいくわけですから、時間がかかるのです。

 

 

 

世間一般に認知されている中学受験で有名な大手塾は、都立・公立中高一貫校の適性検査ではなく、国私立中学の科目ごとの難易度が高い問題対策に強く、難関中学への合格者輩出によって、その地位を確立してきました。

 

 

世界チャンピオンになったボクシング選手が、K-1やMMAのような総合格闘技でも同じように強いのかと言えば、また違う力や技が必要になるので、違ったトレーニングメニューと対策が必要なのと同じことです。

 

 

 

 

 

公立中高一貫校いおける適性検査模試についても、「大手主催」だから良い・悪いのではないため、目的に合わせ選択するのをお勧めします。

 

本番の緊張感や時間配分などを経験したいのであれば、模試の中身うんぬんではなく、実際試験会場に足を運ぶ形の模試でなければなりません。

 

自分の位置が当確可能性を知りたいのであれば、本番自分のライバルとなり得る受験生らが受検する母体模試でなければなりません。

 

書く力が心配でどれくらいできているかしりたいのであれば、ただ採点されるだけのものではなく、作文などの添削アドバイスが丁寧な模試がよいでしょう。

 

 

 

 

 

一般的に、模試を受検(受験)する目的は以下の3つに分けられます。

●本番にむけた場慣れ…1~2回で十分

●成績推移の確認…2~3か月に1回を目安に、定期的な受検の必要あり

●結果から弱点を探し対策…入試本番までに2~3か月の猶予があり、個人成績表が1ヵ月以内(できるだけ早期)に返却される必要あり

 

 

まずはその模試がどうかよりも、自分はどんな目的で模試を受けるのかを明確にし、それを基準に適切な模試を受検するようにしましょう。

 

 

万が一お住まいの地域によって、この時期なかなかよい模試が見つからない、実施しているところがないとお悩みの方は、こちら問合せフォームよりご相談ください。

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【参考サイト】

文科省公式サイト

東京都教育委員会公式サイト

日刊現代デジタル

https://katy-tekiseikensa.net/taisaku-moshi/

 

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