【オンラインで中高一貫校受験対策】愛知県の刈谷高校附属中学校の3つの特徴

愛知県教育委員会から、「併設型中高一貫教育制度」の導入が発表されました。

 

となると、「中高一貫教育ってどんな感じなの?」と気になる人も多いはず。

 

今回は、中高一貫校の特徴をはじめ、対象校のうち三河の雄・刈谷高校附属中学校の教育方針にフォーカスして紹介します。

 

新しく導入される教育制度が理解でき、お子さんの進路についての知識が深まるでしょう。

 

🔳4つの対象校について

 

対象校となるのは、愛知県内の以下4校。

 

・明和高校附属中学校

・津島高校附属中学校

・半田高校附属中学校

・刈谷高校附属中学校

 

併設中学校の開校時期に関しては、 2025年(令和7年)の4月を予定されています。

 

 

🔳中高一貫教育導入のねらい

愛知県は、中高一貫教育導入のねらいとして、「チェンジ・メーカー」の育成を掲げています。

チェンジ・メーカーとは、一言でいうと「社会に変化を起こす人」

 

日本を代表する自動車メーカー等、大手企業が犇めく愛知県。

 

首都圏に負けず劣らずの、教育熱の高い地域だけあり、社会的な課題を自分ごととして捉え、さまざまな人と協力しながら日本・世界を切り拓いていけるような人材発掘を強く推し進めていきます。

 

 

🔳中高一貫校の特徴

中高一貫校とは、中学から高校までを通して、ひとつの学校に通学する教育の形です。

主に、以下の3つの形態に分けられます。

 

中等教育学校

「中等教育学校」は、中高一貫校の標準的な形です。

中学、高校を3年ごとに切り分けて考えるのではなく、合計した6年間をもとに考えられた教育や環境が提供されます。

 

併設型

「併設型」は、設置者(県や市)が同じ中学校と高校を併設した形です。校舎も同じ敷地内にある場合が多く、試験なしでの高校進学ができます。

 

連携型

「連携型」は、設置者(県や市)が異なる中学校と高校が提携した形です。学校によって試験なしでの高校進学ができます。

 

 

🔳刈谷高校附属中学校とは?

 

 

刈谷高校附属中学校は、愛知県刈谷市に開校予定の中学校です。

形態は「併設型」となっており、刈谷高校附属中学校を卒業するとそのまま刈谷高校に入学することになります。

 

刈谷高校附属中学校の主な教育方針は以下の3つです。

 

・少人数の習熟度別指導

・高等学校教員の配置

・探究学習

 

授業が、先生の話を生徒たちが聞く、従来の受け身型の講義形式ではなく、少人数で班やグループをつくり、生徒たちが自ら議論・考察・発表するような学びのスタイルを意味します。

ただしこれは、各都道府県に既存する公立中高一貫校と変わりありません。

 

 

🔳少人数の習熟度別指導

少人数・習熟度別の指導をおこなうことで、個々の理解度によって差がつくことを防ぎ、しっかりと基礎の定着を促します。

また、「自分は勉強ができないから置いてかれている」と悩んでしまう生徒の数を減らし、自己肯定感を下げない仕組みとしての作用も期待できるでしょう。

 

 

🔳高等学校教員の配置

刈谷高校附属中学校では、中学校の教員のほかに、中学校の免許を持った高等学校教員の配置を発表しています。

これにより、中学・高校の先生同士の交流を活発化させ、より質の高い教育を提供するための情報交換もスムーズに。

また、6年間を見据えた中高一貫校なので、中学のうちから高等学校の教員に触れることで、「高校ではどんなことを学ぶのか?」と、先を意識した考えを育むことができます。

 

 

🔳探究学習がしやすい環境

いち地方の公立高校でありながら、抜群の大学進学実績を誇る刈谷高校附属中学校は、文部科学省からSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定を受けています。

SSHとは、科学技術に優れた人材を育てるため、独自のカリキュラムや課題研究、大学や研究機関との連携など、さまざまな取り組みをおこなう高校のことを指します。

 

加えて、高校受験が行われないため、「受験に受かるための勉強」に時間を割く必要がありません。

高等学校教員の知見を借りながら、中学生のうちから興味ある分野の学習を深く追求できるのも魅力です。

 

 

🔳入学方法

 

 

刈谷高校附属中学校の入試に用いられる合否判定の素材は、以下の3つです。

 

・適性検査

・面接

・報告書

※ 適性検査のサンプルは2023年度に公布予定。

 

現時点では、適性検査の範囲は「小学校学習指導要領範囲内」と発表されていて、具体的な分野等は絞られていません。

 

 

🔳入学が可能な地域

刈谷高校附属中学校は、刈谷高校の敷地内に新設予定です。

そのため、三河学区に加え、調整地域として大府市や豊明市、知多郡東浦町を含んだ地域が通学区域とされています。

 

中高一貫校への合格には、お子さんの学習への「自発的な取り組み」が欠かせません。

 

加えて、意外と忘れがちですが、同じくらい重要なのは「お子さんがどうしたいのか?」という部分。

 

親御さんのすすめで勉強をがんばり合格したものの、入学後に「やっぱり違う、、」なんてことになったら悲しいですよね。

 

CbyEDTECHでは、学習効率の高い授業はもちろん、お子さんの考えや想いにフォーカスした手厚いサポートもおこなっているので、不安な親御さんはお気軽にご相談ください。

 

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参考サイト

https://www.pref.aichi.jp/press-release/chukoikkan1.html

https://sakura-column.com/kariya-highschool/