【ニュースを深掘り】英語の授業への、AI搭載ロボットの導入

産経新聞 2018.10.17より引用 https://www.sankei.com/life/news/181017/lif1810170021-n1.html

 

全国の小中学校の英語の授業に、AIを搭載したロボット活用の動きが広がっています。

すでに試験導入された現場では、子どもたちがロボットに向かって英語で話しかけ、ロボットもまた英語で回答し、実践的な英会話の練習が成立しているそう。

人前では恥ずかしがって、英語を話すことに抵抗のある子どもたちでも、ロボットが相手になれば、そのハードルは下がるそうで、話しかけやすいという。

 

また、ロボットが代わりに子どもたちの対話の相手をしてくれることで、担当する教師も、

「授業中の子どもたちひとりひとりへそれまで以上に目が配れるようになった」

と話し、AIロボットは子どもたちだけでなく、その教員にもまた喜ばしい存在のようだ。

テストの採点などの役割もAIロボットが担えるということで、教員の負担軽減にも一役買ってくれるにちがいない。

 

 

とても効率的で便利。

生徒・教員双方にメリットがあり確実に広まる動きではあるが、懸念されることもある。

 

確かに表面的なコミュニケーション力(つまり会話という部分)では、実用的な力が身につくのだろう。

しかし、それがイコール、コミュニケーションの高さと言えるわけではないということ。

ロボット相手にはパターン化された受け答えでやりとりは成り立つだろうが、実際相手がヒトとなれば、パターンは一通りでは決してない。

相手の顔色や声色、表情を読取り、その心情を読取り、相手の立場に立ってモノを考え、それでも時に自分の意志を貫き主張しなければならないこともある。

そうした心の通ったコミュニケーションでしか、ヒトを動かすことはできない。

そういった意味で、教育ツールとして本当のコミュニケーション力を高めてくれる力は、AIにはまだ無い。

あくまで便利な道具の1つだ。

 

 

将来的に、あらゆる業種の作業ベースが人工知能にとって替わり、アイディアや創造性の部分で、「その人にしかできない仕事」の価値が高まる。

 

以前のブログで、

「AIなど技術進歩は、子どもたちの考える機会を減らす」

という内容を記したが、子どもたちを、発想力に乏しく、AIロボットは動かせてもヒトを動かせないような人間にしてしまっては、教育現場にAIを導入する目的としては、本末転倒であろう。

 

便利と進歩に飲み込まれない人材の育成というのが、当面の課題になってくるはずだ。