授業の終わり際。
小5のゆまちゃんが、突然言い出しました。
「ねぇねぇ。あのね。夏休みに書いた読書感想文でね。表彰状もらったの。」
夏休み・・・?
感想文・・・?
あ!あれ??もしかして!
なになに、あの感想文のこと!?
記憶が蘇ります・・・。
今年の夏休み。ゆまちゃんは、はじめての読書感想文に挑戦しました。
もともと作文そのものが苦手だった彼女に、夏のミッションとして「感想文の書き方を学ぶ」ことを提示して、ともに取り組んだあの読書感想文。
読書感想文は、小学生にとっては、夏休み年1回程度のもの。自由研究同様、苦手な児童は本当に苦手で・・・。
この1回で、来年につながるように、その書き方のコツを教え込まなければならないので、実は、子どもたち以上にこっちが必死だったりして。笑。
せっかく一度書き上げた原稿用紙3枚も、わたしに何度も何度もダメ出しされては、書き直し、書き直し・・・。
最後の方は、
「え!また書き直すの?」
という、悲壮感漂う表情で、泣きそうになりながら書いていました。
それでもゆまちゃんの偉いところは、何を言われてもふてくされたり投げ出したりしないで、最後まで粘り強くやりきったこと。
うまく書けないところ、どうしても抽象的な表現になってしまうところを、本を何度も読み返させて、工夫したり具体的な例を持ち出したりして、推敲の繰り返し・・・。それを2週間くらいかけてやりました。
校内のコンクールではなく、市のコンクール。
金・銀・銅賞、佳作と続きますが、佳作に選ばれ表彰状をもらえたのは、本当に名誉あること!さぞ嬉しかったに違いありません。
学校で、先生に名前を呼ばれ表彰状をもらえた児童は、クラスでゆまちゃん含むたった2名だったそう。
「6年生になったら、金・銀・銅賞がとれるように、もっと頑張りたい!」
と、感想を述べるゆまちゃん。
もともとこうしたことには控えめな彼女が、「もっともっと・・・」と欲張りになれたのは、大きな成長だな・・・♡と、心から嬉しくて。
ある壁を越え、こどもたちが内面的な成長を見せるとき、それはわたしたちにとって、ペーパーレスの表彰状を受け取った気分。
学業だけでなく、子どもたちの様々な能力一つ一つを開花させるきっかけとなり、あらゆる可能性を引きだしていけるよう、わたしもますます頑張りたくなっちゃいました!
ゆまちゃん。本当におめでとう!!
よく頑張りましたね。