北海道屈指の公立中高一貫校、札幌開成中の入試は、全国的にみても手ごわいものです。
札幌開成中は偏差値58ほどで、2022年度の入試倍率2.8倍。
札幌や北海道内の一般的な公立トップ高校受験の倍率が2倍程度である中、やはり人気の受検と言えます。
他県の公立中高一貫校とは、またちょっと異なる傾向がみられる札幌開成中の適性検査。
どんなものか掘り下げ解説していきます。
札幌開成中入試の1次試験となる適性検査は2つ。
- 適性検査Ⅰ(100点)
対話文をベースとした算数寄りの情報処理系の問題。プログラミングを意識した問題が特徴的。
- 適性検査Ⅱ(100点)
対話文や資料をもとにした記述問題。自分の考えを表現させたり、条件付きの記述をさせるのが特徴的。
特に、適性検査Ⅰは合格ボーダーラインが低い傾向にあります。
理由は、理数分野における問題の答えに対して解き方や説明を書きなさいという問題が出るためです。
カードゲームのルールと手順に沿って、ひかる、かおる、館長の3人で遊んでいる様子の会話が書かれています。
会話を参考に問題を解くのですが、その中に説明を記述する問題があります。
答えを導くまでの過程を説明する問題は、記述に時間がかかるうえ配点も高いので、その1問が大きな割合をもち、合否を分ける命取りにもなりえます。
そのため記述対策やそのトレーニングは必須となりますが、解答の正当性の判断はお子さん自身にはできず、親御さんにも難しいです。
ですから適性検査を熟知したプロに、正しい判断とアドバイスを受けられることをお勧めします。
- グループ活動
適性検査の1次を通過すると、2次試験はグループ活動です。
答えのない課題に対するディスカッションが行われます。
例えば、過去の課題では「ペットボトルを使って新しい遊びを考えてください」などがありました。
どんどんアイディアが出るお子さんも、ディスカッションの進め方を練習することは必須です。
司会をかって出たり、沢山発言できる積極的なお子さんばかりの評価が高いというわけではないからです。
なかなか自分の意見が言えないお子さんも、グループの一員としての役割などでアピールできますので、自分の強みをアピールできるようしっかりトレーニングしてグループ面談対策をしておきましょう。
1次の適性検査をクリアして2次に進み、そのグループ活動の手ごたえも良かったからといって、安心はできません。
最終的な合格は1次で行った適性検査とグループ面談、調査書や志望理由書といった総合で決まります。
1次の適性検査、2次のグループ活動、そしてその他総合的な合否判断材料をバランスよくとれるよう、しっかりとした適性検査の対策をとり、合格を勝ち取りましょう!
弊社では、札幌開成中を含む公立中高一貫校の受検対策をおこなっています。
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【参考サイト】
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