【Sekiharuがハマったこの1冊】不思議な妖物語「しゃばけ」!ー若だんな編

不思議な妖物語「しゃばけ」!畠中ワールドへようこそ!~若だんな編~

 

こんにちは、またはこんばんは、またはおはようございます。

 

このコラムを、1日のどんなタイミングで目にしてくださったのかはわかりませんが、お楽しみいただけたら幸いです。

 

はじめまして。

CbyEDTECH・子どもコラムニスト、“せきはる”です。

 

 

ここでは、畠中恵さんの『しゃばけ』シリーズの若だんなと若だんなの周囲について書いております。

ネタバレを見たくない方は、すぐブラウザバックをよろしくお願い致します。

 

 

 

 

『しゃばけ』シリーズは、妖が見える主人公の若だんなが、遭遇した数々の事件を解決していく物語です。

 

この物語の魅力を知っていただくために、まずは、登場人物・若だんなの特徴からいきましょうか。

 

 

 

若だんなは、作品中の言葉を借りれば「朝、昼、晩全て違う病にかかる」という、もはや器用な病弱すぎる体質。

故に離れでほぼ寝たきりです。

 

 

珍しく元気な時は、外に出てお菓子を買うこともあります。

体に釣り合わず行動力は凄まじいのですが、次の日は大抵また寝込んでしまいます。

 

 

そして若だんなは――本名は一太郎というのですが――廻船問屋兼薬種問屋の大店・長崎屋の若だんな。

店の手伝いをしたがりますが、周りに止められてしまいます。

そのためなのか、経営の面では未熟なところも……。

 

ですがとても頭が良いようで、やってきた厄介ごとなどをどんどん解決していきます。

(ちなみに「しゃばけ」に登場した時は十七歳)

 

 

それから、周りの親や奉公人はとてもとても若だんなに甘いのです。

大店の薬種問屋のルーツはなんと若だんなのために集めた薬のようです。

 

そして……若だんなの周りにいるのは、人だけではありません。

それは妖です。それも若だんなの居る離れにたくさん。

 

 

妖とはとても不可思議な生き物です。

永く大切にされた物に魂が宿ったり、獣退散の札が妖となったり、出自は様々ですが、共通して長寿です。

 

それゆえに様々な経験をしている者も多いですが、人とは少しずれた考え方をするようで、若だんなと話がかみ合わないこともしばしば。

 

種類は沢山ありまして、例えば鳴家。

きゅいきゅいと鳴き、家の天井にたくさんいる妖なのですが、とても小さいです。

なんと四寸。十二㎝程です。

 

ですから身軽な動きもでき、屋根と屋根を飛び移って移動する場面も。

 

 

彼らは「一番」が大好きなので、若だんなが鳴家に情報収集を頼んだ時は、一番早く若だんなが求める情報を集めようと頑張るので、とても早く情報が集まります。

 

 

他にも、貧乏神、付喪神、河童に獏、入道なんてのもいます。

 

なぜそんな妖が周りにたくさんいるかと言いますと、若だんなの祖母は「皮衣」という齢三千年の大妖なのです。

 

実は妖、人からは目視することができません。

(ただし妖が人に化けた場合目視可能です。)

 

若だんなは妖を見ることができるのですが、それはその影響です。

 

他にも妖を見られる人も登場しますが、本当に少ないです。

 

若だんなと、その父と母、若旦那の祖母・皮衣を除けば三人ほどです。

 

 

それから妖が若だんなの周りにいる残りの理由としては、若だんなの気前の良く心優しい人柄というところでしょうか。

 

 

若だんなの周りにいる妖たちは、隙あらば離れにあるお菓子を食べたり宴の約束を取り付けたりする妖が大半なので、「居心地が良い」「お酒や料理がおいしい上それらを沢山振舞ってくれる」「お菓子を山ほど買ってくれる」というのも理由の一つだと思われます。

 

ええ、妖たちは人間の食物が大の好物のようです。

 

 

 

そして、食べ物をねだらない妖で大抵若だんなの周りにいるのは「佐助」と「仁吉」です。

 

佐助の本当の姿は「犬神」。

皮衣から若だんなを守るよう遣わされた馬鹿力の妖です。

 

仁吉の本当の姿は、万物を知ると言われる「白沢」です。

こちらも皮衣から遣わされました。

美しい皮衣に恋しているようですが……?

その豊富な薬の知識で若だんなの薬を調合しますが、凄い味がするそう。

 

 

因みに二人(?)とも千年以上生きている大妖です。

この二人は「佐助」と「仁吉」という名で人に化けており、長崎屋で手代として働いているのですが……

この二人も若だんなにまああまいあまい。

 

 

そのうえ、度を越した過保護。

風が吹いたくらいで、出かけるのをとめるほどの甘やかしぶり。

 

病弱な体質故に外で遊べず、友達も少な目な若だんなですが、親友がいます。

栄吉という、向かいの菓子屋の跡取りです。

 

小豆餡を作るのが大の苦手で、時には、仁吉の薬を飲み慣れている若だんなも驚くほど。

ただ頑張り屋で優しいので、好ましいキャラクターです。

 

 

主要人物はこの通りです。

少し濃い目のキャラクターたちですが、私は物語の中ではさほど気になりませんでした。

 

 

 

しゃばけシリーズでは、知り合いの岡っ引きが行き詰って若だんなに事件を話に来るか、妖か若だんなが直接事件に巻き込まれるか、誰かが若だんなの居る離れに問題を持って来るかして、それらを若だんなが解決する、という形のものが少し多めです。

 

先ほど出た通り、持ち前の頭の良さ(時に行動力)でそれらを解決していきます。

 

 

 

それぞれをまとめますと…

 

・若だんな

病弱。頭がとてもいい。心優しい。行動力凄い。大店「廻船問屋兼薬種問屋・長崎屋の若だんな。本名は一太郎。大妖皮衣の孫で、本来普通の人間からは見えない妖が見える。そのおかげ(?)で事件に巻き込まれる。

 

・周りの妖

好物……お菓子、美味しい料理、お酒。本来妖は普通の人からは見えないが、人に化けたら見える。人間とは少し考え方がずれている。

 

・佐助、仁吉

長崎屋で手代として働く。本当の姿は千年生きている大妖。皮衣に遣わされた。若だんなに甘く、これ以上ないほど過保護。

 

 

次回は、若だんなの周りのキャラクターについて、それぞれを詳しく紹介していきたいと思います!

 

 


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