札幌市立札幌開成中等教育学校、令和4年度の入試が終了し、明後日28日(金)に、合格発表が行われ、入学予定者決定となります。
1月12日(水)に、1次試験として適性検査が行われました。
1月22日(土)に、2次試験としてグループ活動が行われました。
札幌開成中に限った話ではありませんが、1次試験の適性検査と、2次試験の面接やグループ活動・グループワークの、2段階で合否判定を行う都立や公立中高一貫校の場合、例年の印象として、1次試験の適性検査の時点で(2次試験が行われる前段階で)、合格者の過半数、具体的には3分の2ほどの合格者が、ほぼ決まったような状況にあるように思われます。
そう考える理由として、過去見てきた生徒たちの例があげられます。
1次を通過し、面接やグループ活動において、かなり仕上がって高いレベルの話術やコミュニケーション能力を備えていた、太鼓判を押せるような受験生が、2次まで終わって不合格になるケースを多く見てきました。
逆に、学力が高く適性検査ではいつも8割以上の正解率を安定して保っているけれども、コミュニケーション能力や、会話の瞬発性がない、2次試験が非常に気がかりな受検生にも関わらず、合格するケースもよく見ます。
このことから察するに、
1次の適性検査(学力を測るもの):面接・グループ活動・調査書
=7:3または8:2
ほどの割合で得点化されているのではないか…と思われます。
もともと2次試験では、「面接」「グループ活動」とはされているものの、最終的なその評価基準としては、それらを含め、
1次の適性検査、調査書と合わせ総合的に適性を判断する
と記載があるのです。
つまり、1次の適性検査でまずは学力思考力を測り、その内の上位者(3分の2ほど)はほぼ決まった状態にあり、残りの3分の1のどんぐりの背比べだった、学力では甲乙つけがたい受検生たちを、さらに面接やグループ活動を参考に、最終ジャッジをしているのではないかという推測です。
札幌開成中の場合、過去の生徒たちで言えば、適性検査ⅠとⅡを合わせ65~70%ほどの得点があれば、1次を通過していることが多いのです。
ですが、そのあとの2次を経ての合格・不合格の傾向で判断すると、グループ活動で仮にパーフェクトの評価をもらえたとしても、適性検査で65%では、なかなか巻き返しは聞かないケースが多いです。
しかし、グループ活動で、おそらく受検者相場の平均以下の評価であるような受検生でも、適性検査で80%をかたく取っておければ、合格になるケースが多いです。
ですから、札幌開成中学校を受検し、確実に合格する場合には、まず適性検査で80%以上の得点を目指して、勉強・対策しておく必要がありそうです。
では、その1次の適性検査において、どのような対策をすれば80%以上の得点をとれるのか?
公開ホヤホヤの、令和4年度札幌開成中等教育学校適性検査を分析しながら、ご紹介してまいりたいと思います。
その続きは、「後編-令和4年度適性検査の分析と攻略」にて!
◆参考サイト
・札幌市公式HP
▶https://www.city.sapporo.jp/kyoiku/sidou/shutuganjoukyou.html
・札幌市立札幌開成中等教育学校公式HP
▶https://www.kaisei-s.sapporo-c.ed.jp/
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