【オンラインで公立中高一貫校受験対策】奈良県立青翔中・奈良県立国際中学を目指すあなたへ

オンラインで公立中高一貫校受検対策 ー今回は奈良県にフォーカス!

 

2023年、県立青翔中に次ぎ、奈良県に2校目となる公立中高一貫校・奈良県立国際中学校が開校します。

 

 

 

国私立の中学受験が主流の関西エリアは、公立中高一貫校新規開設においては、遅れ気味でしたが、近年、京都・大阪・滋賀・和歌山…と、徐々にその数を増やし、関西エリアの小学生とその保護者の注目を集めつつあります。

 

 

 

奈良県では、2例目となる県立国際中学校の開校は、奈良県内の子どもたちの中学進学の選択肢を広げるだけでなく、中学教育の多様性が広がることにもつながります。

 

 

SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校である、県立青翔高校へ進級する青翔中学校は、中学3年間の理数系授業時間が、国英の授業を上回ります。

 

一方、今回新規開校する奈良県立国際中学校は、その名の通り、IB(国際バカロレア)プログラムを用いて、グローバルな人材教育が行われるため、英語だけに限らず、中国語や韓国語、スペイン語ドイツ語フランス語など、多言語・文化などに触れ、国際感覚を身に付けるような学びができます。

 

 

 

学校としてはタイプが色分けされた設立となり、奈良県としては、バランスの考えられた公立中高一貫校の新規設置といえるのではないでしょうか。

 

 

全国各地、公立中高一貫校の中学受験(受検)倍率は、高いところで7~8倍前後、低くても3倍ほど。

日本一を誇る東京大学の大学受験倍率が、もはや比でないほど人気です。

 

 

開設初年度となる奈良県立国際中学校の受検倍率は、1~3倍程度と低いことが予想されます。

 

その理由は、

 

➀どの地域でも、初年度は相場が分からず様子見となるケースが多い。

※事前にどこまで宣伝・広報(説明会等での推奨活動)があったかにもよる

 

➁前例となる奈良県立青翔中の受検倍率が、例年2倍以下である。

 

➂大阪兵庫奈良といった関西エリアは、いまだ中受験といえば国私立中学が主流である。

 

などがあげられます。

 

ただし、大阪京都に隣接した立地や、70名という募集定員の少なさを加味すると、青翔中学校と一様には言えない部分もあるでしょう。

それでも私立中学とは異なり、対象児童が県内全域と指定される公立中高一貫校は、移住(住所変更)でもしない限り、他県からわざわざ受検するケースもあまりないので、高くても3倍程度でおさまると見込みます。

 

 

実際に行われる検査については、以下のことが明らかになっています。

 

●適性検査1(100点)

主として言語や社会に関する内容とし、文章や資料(図表、地図、グラフ等)を読む力、自分の考えをまとめて言語で表現する力等をみます。

 

●適性検査2(100点)

主として自然や数理に関する内容とし、筋道を立てて考える力、数理的に処理する力、観察や実験等から課題を解決していく力等をみます。

 

●適性検査3(50点)

個別面接形式で、日本語及び英語によるやり取りを行い、学ぶ意欲や、思考力、判断力、表現力等をみます。検査時間は、5分程度です。

 

 

 

国際中学校につき、英語の問題や文系科目の問題が多用されると見込む方も多いでしょうが、義務教育の一環となる中学課程ですので、入試の段階から偏って評価されるようなことはなく、バランスも大事です。

 

概ね、青翔中の適性検査問題と似通っていて、またはともすると同じ、その上で、適性検査Ⅲにおいて、国際中の色がでるような出題となるでしょう。

 

 

奈良県立国際中学校を志願する子どもたちの多くは、適性検査Ⅰ・Ⅲは比較的高得点を取得することができ、適性検査Ⅱにおいて差が開くものと予想します。

 

 

適性検査Ⅰ・Ⅲのようなタイプを苦手とするお子さんは、まずは受検の土俵に乗るためにも、徹底してこの2つの対策を優先しましょう。

ただし、算数や理科が極めて得意、好きだというお子さんの場合は、先に適性検査Ⅱを徹底して極めておくのも武器になりえます。

 

適性検査Ⅱについては、スピード勝負です。

私立中学受験の入試問題のように、考えても考えても分からないというような難問奇問は、公立中高一貫校の適性検査においてはありません。

じっくりよく考え、丁寧に取り組めば、できるはずの問題がほとんど。

にも拘わらず、受検者の正解率(得点率)が適性検査ⅠよりもⅡのほうが低いのは、限られた時間の中で、冷静にすべてをしっかり解ききれないのです。

会話文や多数の資料やグラフ、条件を読み取りながら情報処理していかなければならないので、見直しができないだけでなく、問題を解きながら、焦りで思考が止まってしまうお子さんも多いのです。

 

ですから、適性検査Ⅱの対策としては、時間を意識して、情報量の多い問題をたくさん解いて練習することが一番です。

「中学受験・超難関」「中学入試・ハイレベル問題」などとタイトルにつくような、下手に難しい問題集などをやらせるのは、公立中高一貫校の適性検査においてはかえって遠回りなのでやめましょう。

 

 

 

 

現6年生は、入試本番まであと約4か月。

目標に向け、こつこつ積上げるということは簡単なことではありませんが、逆にゴール(いつまでがんばるべきか)が具体的に見えてくれば、その危機感からモチベーションが安定し取り組みやすくなります。

時間が無いと焦るのではなく、本番が近づき、頑張りやすくなった!

と前向きにとらえ、是非、ゲームの攻略のように楽しく学んでください。

 

 

現4年生や5年生は、この時期から、来年再来年に向け、本格的に受検意志を固めるころでしょう。

 

直近10月16日(日)には、奈良県立国際中学校(高校)で学校説明会・授業体験が行われますので、参加してみるのはどうでしょう。

詳細はコチラ ↓↓

https://www.pref.nara.jp/61018.htm

 

 

どれだけ早く始めても、過ぎてしまえば

「あと1ヵ月あったら…」

「もうちょっと早くはじめていたら…」

と思うもの。

 

 

 

公立中高一貫校の中学受検に興味がある方は、その迷っている時間を、早期決断で勉強と対策に費やしていきましょう!

 

公立中高一貫校の受検について詳しく知りたい方・対策をしたい方は、お電話(02-6805-5057)、または、弊社HP問合せフォームより、お気軽にご相談ください。

 

お問い合わせ

 

Written by 教育ライター・一条麗子

 

【参考サイト】

奈良県公式HP:https://www.pref.nara.jp/61018.htm

奈良県立青翔高等学校公式HP:http://www.e-net.nara.jp/hs/seisho/

奈良県立青翔中学校公式HP: http://www.e-net.nara.jp/jhs/seisho/

文部科学省IB教育推進コンソーシアム:https://ibconsortium.mext.go.jp/about-ib/

 

 

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