【オンライン学習のHowTo】YouTube勉強動画の注意点

18歳から35歳までの若年層の約348万人が、有料動画アプリを利用していると言います。昨対比35%増。

 

動画に限ったことではありませんが、これだけ情報があふれる中、有効で役立つ情報には対価が支払われるようになりました。

 

子どもたちも携帯やタブレット端末などが身近なものとなり、学びスタイルもオンライン化しています。

その情報源はもっぱらYouTube。

 

テレビで見る有名人の名前は知らなくても、人気ユーチューバ―の名前はすぐに出てきます。

子どもたちはその愉快なユーザーネームで彼らを呼び、そのヒトの本名や素性も分からない神格化されたユーチューバ―を、「オモシロイ」という理由で好み、発信された情報を信じ切ります。

 

くれぐれもユーチューバ―を否定するつもりではありません。

ただ、YouTubeに限らず、与えられるネット上の情報のすべてが「正しい・正確である」という前提で子どもたちが見ていることには、この情報社会の中で些か危機感を持ちます。

 

 

そんな子どもたちに勉強を教える動画もまた無数に存在します。

けれどこれもまた、勉強動画において人気なもの・閲覧数が多いものが、実際には良い動画とは限りません。

 

現代、ネット社会はある意味広告の世界とも言えます。

WEBマーケティング、コンテンツマーケティングを熟知された方であれば言う間でもありませんが、HPやブログ・WEB広告等、各コンテンツのリーチやPVなどの数値を上げるための方法がいくつかあります。

そのため、よく閲覧されるコンテンツは、すべてというわけではありませんが、閲覧されるように仕組まれたものと言えます。

 

YouTobe動画も同様。

閲覧数が多い・チャンネル登録者数が多い動画であれば、場合によってはそこに広告費が支払われます。

それを狙ってなんとしてもその動画を広めたければ、動画内容云々ではなく、あらゆる策が講じられているものも少なくはありません。

 

 

子どもたちがセルフオンライン学習を行うとき、

「人気だから・閲覧数が多いから」=「勉強動画としての価値が高い・信用性がある」

というわけではないという意識の元、その動画の取捨選択をしていかなければなりません。

 

勉強動画という大義名分のもとに、次から次と湧いて出てくる「あなたにおすすめの動画」を見ていることを、勉強していると勘違いした子もどたちも少なくはないはずです。

それはひと昔前の、おもしろいTVやただダラダラとTVを見続け勉強しない子と全く同じこと。

 

インスタグラムの#勉強垢 にしてみても、同じことが言えるでしょう。

オシャレなカフェやこだわりのお部屋で、カラフルな文房具を並べ、綺麗にまとめられたノートページなどの画像…。

それらのシェアは、勉強へのモチベーションを上げるまでのイメージや行為であって、それ自体が勉強ではないということを、子どもたち自身は認識していなければなりません。

 

 

セルフオンライン学習。

学ぶ素材は(教材)溢れています。

ネット社会の今、勉強で学力を身につけようとする前段階として、情報を取捨選択する見極めの力と判断力が欠かせないということを、早い段階で子どもたちに教え込むことが、新たな教育ジャンルの一つと言えるのかもしれませんね。

 

 

※参考サイト※

【MarkeZine】https://markezine.jp/article/detail/30504