【オンラインで都立中高一貫校受検対策】適性検査の手引き! 都立桜修館中学校・令和3年度適性検査 独自問題の出題と傾向を知る

東京都には11校の都立中高一貫校がありますが、中でも、毎年高い人気を維持する桜修館中等教育学校

 

駒沢オリンピック公園近く、閑静な住宅街。

やくも文化通り沿いにある、都内の子どもたちの学び舎としては、環境整う立地です。

 

 

募集定員160名。

昨年(2020年)の受験倍率5.73倍から、今年(2021年)は5.81倍。

都立一貫校の倍率はどこも高いですが、桜修館中等教育学校は、昨対比が都立で唯一上回った中学校です。

 

 

今回は来年度以降桜修館中を目指したい受検生たちのために、今年うかがえる出題傾向や注目点を、具体的にお伝えいたしたいと思います。

 

 

⑴要約や記述表現をみる適性検査Ⅰ

◆都立桜修館中等教育学校HPより、令和3年の実際の適性検査Ⅰの問題を参照ください。

↓↓

http://www.oshukanchuto-e.metro.tokyo.jp/site/zen/content/200000061.pdf

 

 

都立桜修館中等教育学校の適性検査は、Ⅰ・Ⅱで構成されています。

Ⅱの過半数は、都の共同作成問題となりますが、ⅠとⅡの一部は桜修館中の独自問題となります。

そのため、適性検査Ⅰは特に熟知し対策しておかなければならないでしょう。

 

適性検査Ⅰの出題の方針として、「与えられた題材の中から課題を見つけ、情報を整理し、自分の考えや意見を 正しく表現し、的確に文章にまとめる力をみる。」ということが掲げられています。

 

今年は、大野晋さんの『日本語練習帳』・金田一秀穂さんの『金田一家、日本語百年のひみつ』から、各1題、そしてその2題材を通して自分の考えを作文する1題の、計3題が出題されました。

 

文章レベルは、小学校6年生には過不足ない、至って一般的なレベル。

難しい言葉には読み仮名もふられていますし、日本語の言葉に関する内容なので、十分理解できる文章です。

 

〔問題1〕では、文章中の傍線部において、自分の考えを80字で書くものなので、作文が得意な受検生には一見楽に見えますが、問題文中にある「文章全体をふまえて」という条件が、実はくせ者。

自分の意見をしっかりもてる受検生であっても、その内容が、ただの自分オリジナルであってはいけません。

文章(筆者)の意図をくみ取りながら自分の考えを被せるような回答でなければならないので、その点要注意!

 

〔問題2〕においても、〔問題1〕同様80字、「文章全体をふまえて」という条件がありますので、文章からは外れないようにしなければなりません。

ただし、〔問題1〕と異なり、自分の考えではなく、傍線部について「どのようなことか」を説明する問題ですので、一般的な国語の記述問題の延長のような、シンプルな要約問題と言えます。

 

〔問題3〕では、提示された2つの文章から、自分が言葉についてどのようなことを考えたのかを作文する問題です。

400字~500字という副条件がありますので、「何を書けばよいか?」ということに悩みやすい(自分の考えが浮かびにくい)受検生には、時間内に原稿用紙1枚以上のボリュームをしっかり書き切れるか?という問題があるでしょう。

 

自分の考えを書くので、その考えや発想は個人の自由でもちろん良いのですが、ここでもまた1つ気を付けておきたいのは、提示された2つの文章から得た考えであるのかという点です。

つまり、最後書きあげた作文を採点者が読んだとき、「これって、この提示されている2文章があってもなくても言えるようなことだよね?」というような、差しさわりない一般論のような作文であってはいけないということです。

 

大野晋さんの『日本語練習帳』では、

使用頻度が低く、それが仮に一生に1度しか使わないような単語であっても、そうした語彙力の蓄えがあることが大事だ。

というようなことが述べられています。

 

金田一秀穂さんの『金田一家、日本語百年のひみつ』では、

本来想像力を形成する言葉が、思考の限界を作り出したり思考を止めてしまったりする側面があるので、自身の持つ言葉を常に柔軟に、フットワーク軽くしておかねばならない。

というようなことが述べられています。

 

ですから、これらのことを前提として自分がどんなことを考えたのかを作文するのです。

 

例えば、2文章から共通して言えることは、

・言葉は知っているに越したことはない(語彙力はあればあっただけよい)

・蓄えている言葉(語彙)は、常に活用できるようにすべきである

ということだと読み取れます。

 

そのため、

「本や活字を読むことで語彙力を身につけ、作文や日記などを書くことで、実用し自分の知識として使いこなせるようにしていきたい」

など、それを自分の実生活の中に落とし込み反映するような作文がかけると理想です。

 

45分でこの3題を取り組む場合、

〔問題1〕10分

〔問題2〕10分

〔問題3〕20分

ラスト5分で誤字脱字などの見直し

というような時間配分を目安にすると良いです。

 

 

⑵ 算理社の知識と思考力をみる適性検査Ⅱ

◆都立桜修館中等教育学校HPより、令和3年の実際の適性検査Ⅱの問題を参照ください。

↓↓

http://www.oshukanchuto-e.metro.tokyo.jp/site/zen/content/200000063.pdf

 

 

適性検査Ⅱでは、出題のねらいとして掲げられているのが、「情報を整理して論理的に考える力、図形の性質 を基に考察し処理する力、工夫して面積を計算する力をみる。」というもの。

先述の適性検査Ⅰ同様、適性検査Ⅱも45分で大問3つを解きますが、その配点が、適性検査Ⅰの200点に対し、Ⅱは500点となりますので、まずは作文などの書く力以前に、算数や理科といった理系科目の強化は必須と言えます。

 

 

その適性検査Ⅱでは、〔問題1〕~〔問題6〕で構成された1⃣が独自問題です。

大・小、長方形の形をしたシールを元に、面積や立体図形へ応用したり、立体的な形のゲームを題材に、規則性や場合の数(確率)に応用したりしています。

 

もともと算数が不得意な受検生には、1つ1つ、算数の何を問題とされているか判断しなければなりませんので、予め多様さを身に着け、反射神経よくしておく必要があります。

 

算数が得意な受検生にも、対話文形式で、図や資料を読み取りながら解いていくのは、少し面倒な出題のされ方になります。

 

難易度がとりわけ高いということでもないのですが、算数分野であっても、ただ式を書き答えをだすという一般的なシンプルなものではなく

読む⇒情報を整理する⇒考えたり計算したりする⇒答えを出す

という、一連の取り組みが必要になるので、算数が得意なお子さんだから上手くできるというものではありませんから、粘り強く慎重丁寧に取り組める力を培いましょう。

 

 

 

全国に存在する公立(都立)中高一貫校は、適性検査には、その地域性や時事的要素が取り入れられやすいのですが、桜修館中においては、全般的には各科目の王道的要素・知識を問うものがほとんど。

 

まずは適性検査の形式はあまり考えず、一般的な中学受験用の問題集で、科目知識をそつないものにしましょう。

国語では、物語文ではなく、説明文、それは科学的なものよりは言語や文化といった国語よりの文章を読み慣れておくこともおすすめです。

 

受けたい学校の出題傾向を知ることで、限られた時間、効率的で必要な勉強ができます。

ただ過去問を解く、銀本を解く、分からないものを繰り返す、だけではいけません。

過去問から何が分かり、その先何をするかが大事であることを忘れないでください。

 

 

 

 

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