【オンラインで都立中高一貫校受検対策】都立両国高等学校附属中学校受検を検討しているあなたへ。

受検倍率の高い人気の都立中高一貫校の中から、今回は両国高等学校附属中学校について、おさえておくべき情報をしぼってご紹介したいと思います。

両国高校附属中受検を検討している方々のご参考までに!

 

 

 

⒈ 都立両国高等学校附属中学校の魅力

「都立(公立)中高一貫校受検には興味があるんだけど、情報が少なかったり、逆に複雑そうでよく分からなかったりするから判断できない!」

というご相談をよく受けます。

 

それもそのはず。

1999年の開始年、全国で3校しか開設に至らなかった公立中高一貫校。

国の方針が変わりその設立可能となってから、わずか20年そこそこしか経っていないのです。

 

年々人気と需要が高まり、現在ではその数優に200を超え、受検倍率も大学受験を超える勢いですが、短期間で一気に増えた形態の学校ですので、その専門的な情報を有する教育機関は多くはありません。

 

まして、都立や公立と言えば、その各地域の限定的な子どもたちが通う中学校ですので、大手こそその情報を網羅するのは困難のはず!

 

都立公立なら、私立に比べ学費が抑えられるはずだから興味はある。

けれど、合否を伴う受検に挑戦する覚悟を決めるには、まだ決定打に欠ける…。

そんな親御さんたちの判断材料になるような、有意義な情報をお届けしたいと思います。

 

 

 

まずは!他中学と差別化できる、両国高等学校附属中の魅力…

それは、次の3点。

 

★歴史と伝統

★熱心な学習サポート

★立地・通学のしやすさ

 

歴史と言っても、先述の通り、公立都立中高一貫校の歴史はそもそも浅いです。

この両国高等学校附属中学校は、平成17年に設置が都議会で議決され、翌年18年に一期生の入学を迎えました。

しかし、中学校が属している両国高等学校の歴史をみると、明治34年までさかのぼります。

それはまさに、世界遺産でもある官営八幡製鉄所が設立され、作業開始を迎えたとされる時期です。

 

ただ長いからスゴイ!という単純なことではありません。

歴史と伝統を持つ学校は、従事する教員先生方や属する生徒たちもプライドを持ちます。

両国高等学校および附属中学校の先生方は、「塾予備校に通わなくても十分な学習指導ができる」とおっしゃっています。

現に国立大への現役合格者は30%を超えています。

 

幼稚園や小学校から、習い事や塾・予備校通塾が当たり前である東京都ですから、実際は多くの生徒たちが何かしらの民間教育を利用しているのは間違いないと思いますが、元々私立と比較したとき、費用面でのメリットがあり公立・都立一貫校に関心をもたれる親御さんも多いわけですから、学校側のこのような力強い姿勢は、純粋に頼もしく信頼をおけますね!

 

塾などなくても学校が十分にサポートします!と明言される自信に、生徒・保護者ともに「ついていきたい!」と思えるはずです。

 

6年した高校卒業時、大学進学実績を出すためには、歴史と伝統・その意地とプライドこそが、数字に非常に大きな役割を果たすことになります。

ですから、「歴史と伝統=学校のプライド」と思っていただき、学校選びのポイントとして注目してみてください。

 

 

 

それから、両国高等学校附属中学校は、墨田区江東橋一丁目、錦糸町駅近くにあります。

都営新宿線・総武線・東京メトロ半蔵門線、など、複数の路線を利用し、通学することが可能な立地に恵まれています。

6年間通い続けることを思えば、いくら学校の内容が素晴らしくとも、遠すぎて時間がかかったり、移動に複数の交通手段が必要だったりすれば、日常のことです、余計苦痛になってしまいます。

立地やその通いやすさは、中高一貫校の生徒たちにとっては超重要事項と言えます。

 

これらが、都立両国高等学校附属中学校が他中学と比較したとき、優越した主だった点であると言えます。

こうした事柄にあまりメリットを感じられないようでしたら、受検をせず、地元の中学にそのまま進学し、高校受験で学校選びをすることをお勧めします。

 

 

 

2.両国高等学校附属中・入試概要

都立一貫校ですから、どの中学でも入試方式に大差はありません。

実施される適性検査の一部が独自問題となり学校ごとに異なりますので、その点だけ、予め傾向をおさえ対策しておく必要はあります。

しかし、全体として、「●●中だからこうで▲▲中だからこうしないといけない」というような違いはありません。

くれぐれも、特別特殊な受検だと思われないことが大切です。

 

 

入試内容としては、以下のものが採用されています。

➀報告書

小学校側に記載してもらう、通知表をベースとする学校成績資料

➁適性検査Ⅰ

文章を読み取ったり、自分の考えを論理的かつ適切に表現したりする力を調べる試験

③適性検査Ⅱ

資料から情報を読み取り、課題に対して思考・判断する力、論理的に考察・処理する力、的確に表現する力などを調べる試験。

④適性検査Ⅲ

課題に対する科学的・数理的な分析から、総合的に考察し判断・解決する力を調べる試験。

 

※実際の過去の適性検査問題はちらから…

↓↓

http://www.ryogoku-fuzoku-c.metro.tokyo.jp/site/zen/category_0000001.html

 

 

この➀~④の総合得点で、合否判定がなされます。

男女各60名・計120名募集のところ、受検倍率は例年、平均6~7倍といったとろです。

配点については、換算点で

➀報告書200点

➁適性検査Ⅰ300点 都立共通問題

③適性検査Ⅱ200点 都立共通問題

④適性検査Ⅲ300点 両国高校附属中独自問題  

➀+➁+③+④=1000点満点

 

事前の心構えとしては…

・特殊な知識や技法は不要。これが私立中学受験との大きな差です!

・教科書に基づく小学校履修内容を、どの科目もまんべんなく基本を身に着けておくこと。

社会と算数、理科と算数、社会と国語…といった、科目融合型の問題に対応できるよう、苦手がないことが大事。

・日ごろから新聞やニュースなどをみて、身近な出来事としてとらえ、関心をもったり探究し調べたりしておくことも大事。

 

見慣れない適性検査は、素人目一見複雑で難しそうに見えますが、それは慣れていないだけの話で、実際出題されている内容やレベルは、都立(公立)らしく、教科書がベースとなり、難問奇問ではないということ。

 

ですから、「適性検査は難しい!」というような先入観を受検生本人に思い込ませないためにも、親御さん自身が特殊な受検ではないのだということを、くれぐれも認識し、倍率の高さ以外のハードルをあまり感じないようにするところからが、都立中高一貫校受検に挑む第一歩になるのです。

 

間もなくゴールデンウイークを迎えます。

「もう6年生になって1年切っているから無理よ」

なんて、半ばあきらめていらっしゃる方も、コロナ禍で例年のような旅行や外出もできないこの連休だからこそ、よく調べよく話し合い、都立一貫校受検への覚悟を決められれば、まだ可能性はゼロではないかもしれませんよ!

 

 

【参考】

●都立両国高等学校附属中学校HP

http://www.ryogoku-fuzoku-c.metro.tokyo.jp/site/zen/

●東京都教育委員会HP

https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/school/secondary_school/

 

【関連記事】

【オンラインで中学受験対策】いつ始める?まだ間に合う?中学受験(受検)対策

 

【オンラインで都立中高一貫校受検対策】適性検査の手引き! 都立桜修館中学校・令和3年度適性検査 独自問題の出題と傾向を知る

 

【オンラインで公立中高一貫校対策】2021年度公立中高一貫校・適性検査の所感