中学生や高校生に、定期テスト返却とともに、「どうだった?」と結果を尋ねると、
「平均点より良かった」
とか
「平均点にいかなかった」
ということを口にする子が少なくありません。
これは特に、勉強に自信のない子どもたちアルアルです。
平均点というのは、そのテストを受けた母体の中で、いわゆる「普通」ということなのですが、その「普通」基準の良し悪しで、悔しがったり安堵したりすることに、いつも違和感を持ちながら話を聞いています。
少なからず、その先にさらに高校受験や大学受験などを考えているようであれば、「普通」基準であってはいけないのです。
「テストでコケた」、という子どもたち。
これは、平均点(普通相場)より著しく低かった、または、普段良い点数を取っている子がいつもより5〜10点ほど低かった時を意味します。
後者について先に触れます。
学年やクラスの上位20%ほどにいる、普段良い点数をとっている子どもが、より高みを目指し結果を出したいとすれば、それは意地と器用さによって実現します。
より良い点数をとりたいと願う子どもにも、タイプは2種類あり、1つは生粋の負けず嫌い。
プライドも高く、自らの力で自らを高める能力があります。
もう1つは、親の期待を背負ったり、優秀な兄弟姉妹の影響で比較されやすい状況下にある環境影響型いい子。
この場合、根本的には成績にあまり波は起きず、安定的ではあるものの、自己的なものの考え方ができずいつもそこそ、総合順位が上位10%以上になれるほどの抜群の結果を出しにくいという性質をもちます。
ある程度の勉強をこなす子たちの中で、望んだ点数を取れるかどうかは、「何が何でも」という意地とプライド、「この先生はこんなふうに問題を作る、ここからいつも問題を出している」といった出題における傾向を掴み、テスト作成者を攻略できる器用さ、にかかっています。
これは、その子の性格の先にある行動力の話なので、塾を変えたり、新たに問題集を買いやしてみたところで、解決するという簡単な話ではないのです。
一方で、前者の平均点相場と比較してコケたというような子は、伸びしろだらけと言えます。
定期テストには、本番までにやっておけば少なからず平均点はほぼほぼ取れる取り組みがあります。
そうした子の多くは、定期テスト前にやっておくべきそのルーティンがこなされないままテストを迎えているので、当然平均点に及ぶ訳がありません。
言い方を変えれば、テスト前に机には向かっていたのかもしれませんが、勉強はしていなかったに等しいということ。
ですから、テスト2週間ほど前からそのルーティンを計画的にこなせば、平均点を切ることはなくなり、それがまた自信にもつながり、前向きにその次の段階へとステップアップできるのです。
そのルーティンとは、具体的には以下のようなことです。
【英語】
□英単語の習得(該当範囲及びそれ以前の既履修単語)
□教科書本文の和訳と、和訳から英訳への変換練習
□指定ワークの充実(コピーなどをとり100%解けるようにしておく)
【数学】
□教科書の各例題ごとの練習問題及び章末問題の演習
□指定ワークの演習とやり直しの徹底
□教科書の太字(用語)の暗記と、その用語の説明が自分でできるかの確認
□学校でプリントが配布を使用していれば、そのプリントの解き直し
【理科社会】
□教科書の用語暗記(漢字で書けるようにするまで)
□教科書の用語を自分で説明できるかの確認
□指定ワークの充実(コピーなどをとり100%解けるようにしておく)
□学校のプリントの見直し
【国語】
□該当範囲の漢字習得
□指定ワークの演習とやり直し
□文法や古文などの知識分野の学習
□授業ノート見直し
勉強が苦手な子の多くは、学力が低いというよりも、勉強のやり方が分からないのです。
ですから塾に預けたり、家庭教師をつけて勉強させることより先に、どうやって単語を覚えるか、どうやってテキストを解くか、どうやって教科書を活用するかというような、勉強の仕方をレクチャーしてあげたほうが、長い目でみた時の本当の救済と言えるでしょう。
弊社が家庭学習にコミットして、子どもたちの日常の学習に携わっているのも、そうした理由からです。
気がづけば2学期も終盤に差し掛かり、すでに過ぎ去った数回の定期テストで、子どもたちはすでに自分のポジション(順位)がこの辺りだということを認識しています。
「自分はいつもこんなものだ」と、より高い自分を想像しにくくなっています。
もし現状からの脱却を願うお子さん、または保護者様がいらっしゃるようでしたら、弊社の家庭学習サポートをぜひ試してみてください。
塾予備校で10年以上の指導経験をもつベテランアドバイザーと、旧帝大を中心とした学力の高い学生講師陣によって、「おウチにいながら、塾・予備校以上のサポート」が受けられます。
私どもと、年度末に向け、新たな自分に生まれ変わりましょう!
勉強が苦手な中高生にきっかけを与え、「やり方一つで自分も変われるんだ!」と希望を持って、残りの定期テストに励み、勉強に自信をつけてもらいたいです。
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