札幌開成中は、札幌市で唯一の公立中高一貫校です。
6年間を通して、探究力や表現力を育てる教育方針が特徴で、卒業生の多くが難関国公私立大学へ進学します。
道内トップレベルの進学実績を誇るため、倍率は例年3倍を超える人気中学校です。
過去5年間の入試倍率は以下の通りです。
| 年 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 |
| 倍率 | 3.45倍 | 3.22倍 | 3.49倍 | 3.06倍 | 3.36倍 |
札幌開成中の入試は「国・算・理・社」の教科試験ではなく、思考力・判断力・表現力を総合的に試す適性検査型の選抜です。
1次試験の適性検査を通過すると、2次試験はグループ活動(面接・ディスカッションのような試験)です。
詳細は以下の記事をご覧ください。

札幌開成中の合格に必要な力は、以下の3つです。
- よく読み条件を拾う力
- やり抜く力
- 順序立て書いて説明する力
この3つの力がどのような力なのかを、2025年度の実際の入試問題から紐解いていきましょう。
1つ目の力は、よく読み条件を拾う力です。
読み解く力とは、問題の条件を正確に理解し、筋道を立てて考える力です。
札幌開成中の適性検査は、1つの問題に対しての文章量が多く、その中で何を問われているのかをしっかりと把握しなくてはなりません。
例えば、適性検査Ⅰには、対話文の中で複数の条件をもとにルールを見つけたり、情報を整理したりする問題が出題されます。
大問1では、登場人物がカードを裏返したり入れ替えたりするルールをもとに、どんなパターンが成り立つかを推論する問題が出題されました。
見た目は遊びのようでも、文章量が多く条件が複雑です。
与えられたルールのうち、変わらない決まりと、場合によって変わる条件を整理して理解することが、解答の第一歩となります。
しかし、読み解く力で問題の意図を正しくつかんでも、すぐに答えが出るとは限りません。
そこで必要になるのが、2つ目のやり抜く力です。
やり抜く力とは、最後まで考え抜く粘り強さと集中力です。
適性検査Ⅰでは、条件が入り組んだ問題が続きます。
大問2では、方眼紙を使ったゲーム形式の問題が出されました。
スタートからゴールまでのルートやゴールの位置を、複数のルールに従って導く課題です。
ルールを一つ見落とすと答えが合わなくなり、何度も見直すうちに考えが止まってしまうこともあります。
特に、読み解く力が不足していると、何を問われているのかが分からず、途中で投げ出したくなることも少なくありません。
だからこそ、時間をかけて問題に向き合い、少しずつ粘り強く考え続ける練習が大切です。
日々のトレーニングを通して、やり抜く力を身につけていくことが、開成中の適性検査を突破する鍵になります。
この「やり抜く力」は、単なる問題演習でのみ身に付けられるものではなく、意識すれば日常のあらゆる場面で身に付けられる力です。
例えば、遊びで買ったパズルを最後まで完成させる。遊んだおもちゃを元に片付けて終わらせる。解いた問題の丸付けを後回しにしない。などなど、とにかく楽しい部分だけでなく、物事の始めから終わりまでを一貫して取り組めるようにすることです。
なぜなら、そもそも一貫校というのは、6年もの長い時間を通して学ぶ場所だからです。
中学までは良かった、高校からは頑張ったではダメなのです。
3つ目は、書き表す力です。
書き表す力とは、自分の考えを言葉にして、相手に伝わる文章にする力のことをいいます。
札幌開成中の適性検査Ⅱは、資料や対話文を読み取ったうえで、自分の意見を文章でまとめる問題が中心です。
大問2では「救命救急の有料化」をテーマに、賛成・反対それぞれの立場が会話文で示されました。
複数の資料を読み比べながら、自分の考えを150字以上200字以内でまとめるという課題です。
単に「どちらに賛成か」を書くだけではなく、資料から根拠を読み取り、自分の主張を筋道立てて説明することが大切です。
また、言葉のルールを正しく理解し、読み手に伝わる文章を書く力も求められます。
例えば、
「私は友だちは大切です。なぜなら、一緒に遊んだり、辛いことも共有できる存在だからです。」
というような文章。言いたいことは伝わりますが、いくつかの誤りがあります。
「私は友だちは大切です。」では、「私は友だちが大切です。」または「私は、友だちは大切だと思います。」のように、助詞の使い方を変えるか、主語と述語を一致させる必要があります。
「なぜなら…存在だからです。」では、「一緒に遊んだり、辛いことも共有したりできる存在だからです。」のように「~たり」は繰り返し使います。
このように、指定字数を満たしても、書き方によって減点される、ともすると誤答とされてしまうこともあり得ます。
正しい日本語表現を意識しながら、自分の考えを整理して書く習慣を身につけましょう。
札幌開成中の適性検査は、知識だけで解ける問題ではありません。
読み解く力、やり抜く力、書き表す力の3つが揃って初めて、与えられた課題に自分の力で立ち向かうことができます。
これらの力は、特別な才能ではなく、日々の練習で確実に伸ばせる力です。

弊社では、過去問を通じて「読み解く力」を鍛え、思考のプロセスを丁寧に振り返ることで「やり抜く力」を育てます。
そして、添削指導を通して「書き表す力」を磨いていきます。
この3つの力を意識した学びを積み重ねて、合格をつかみとりましょう。
札幌開成中の受検対策について、詳しく知りたい方は、ぜひお問い合わせください。
【関連記事】
【オンラインで公立中高一貫校受験対策(受検対策)】札幌開成中等教育学校 令和4年の適性検査分析 ―前編 合格・不合格の分かれ目
【オンラインで公立中高一貫校受験対策(受検対策)】札幌開成中等教育学校 令和4年の適性検査分析 ー後編 令和4年度適性検査の分析と攻略





